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【ゴルフ】

アマ19歳・古江が67で3位浮上 アマVラストチャンスにかける

2019年8月4日 紙面から

第3日、通算9アンダーで3位に並んだ古江彩佳=鳴沢GCで

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◇大東建託 いい部屋ネットレディス<第3日>

 ▽3日、山梨県鳴沢村・鳴沢GC(6605ヤード、パー72)▽晴れ、30・9度、東2・3メートル▽賞金総額1億2000万円、優勝2160万円▽63選手(うちアマ6人)▽観衆3523人

 前日サスペンデッド(順延)による第2ラウンド未消化ホールをプレー後、決勝ラウンド進出63選手による第3ラウンドが行われた。6月下旬の日本女子アマ競技中に自身の愛用クラブを折られる被害に遭った古江彩佳(あやか、19)がベストスコア67をマークし首位と2打差の通算9アンダー3位に浮上。プロテスト受験直前の“アマチュアV”達成なるか。11アンダー首位は有村智恵(31)=日本HP、1打差の2位に浜田茉優(23)=伊藤園=が続いている。

 連日サスペンデッドとなる変則スケジュールの中、古江が第3ラウンドを6バーディー、1ボギーの67。逆転優勝のチャンスだ。

 「今日は合計27ホールのプレー。しんどさはそんなになかったけど、途中で集中力が途切れたりして…」。23ホール目の14番。「ティーショットが木に当たって、バンカー縁のラフに入って。コースマネジメントもできてなかった」と、集中力がないと自覚し、気合を入れ直した。すると、その14番は6メートルのパットをねじ込み、パーセーブ。自分自身を取り戻すと、上がりの17、18番で3メートル、5メートルを決めて連続バーディーフィニッシュで首位と2打差に詰めた。

 不運な出来事で、その名が知られたのは、6月28日のことだった。日本女子アマ最終日をプレー中に、日本ゴルフ協会(JGA)会長を乗せ、同専務理事が運転していたカートにより、愛用の3番ウッドを折られる悲劇に見舞われた。

 「もう忘れました。今は、この試合に集中しています」

 6月のリゾートトラストレディスでは惜しくも逃した国内女子史上7人目、日本人選手としては5人目となるアマチュア優勝へ、最後の挑戦だ。

 「今月下旬からプロテスト1次予選が始まるので、これがアマチュアとして出場予定最後の試合です。リゾートトラストではすごくいい経験ができた。でも、いい経験で終わらせたくない。明日は自信を持って、怖がらずに行けたら」。優勝して、プロテスト免除のプロ入りを目指す。 (月橋文美)

<古江彩佳(ふるえ・あやか)> 2000(平成12)年5月27日生まれ、神戸市出身の19歳。152センチ、54キロ。両親の影響で3歳からクラブを握り、兵庫・滝川二高入学後から頭角を現す。2017年全日本大学・高校選手権優勝。今春同校を卒業、6月リゾートトラストレディスでは単独首位で最終日を迎え3位終了。六甲国際GCで研修生としてキャディー業務もこなしながら、今秋のプロテスト合格を目指している。

 

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