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【高校野球】

津田学園・前、闘志の完投宣言 今春センバツ170球敗戦の悔しさ胸に

2019年8月3日 紙面から

甲子園練習が始まり、キャッチボールする津田学園の前=甲子園球場で(いずれも黒田淳一撮影)

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 第101回全国高校野球選手権(6日開幕・甲子園)出場校の甲子園練習第2日は2日、25校が登場して行われた。津田学園(三重)はエース右腕の前佑囲斗投手(3年)が完投で勝利に導くと宣言。近江(滋賀)は林優樹投手と有馬諒捕手(ともに3年)のバッテリーが、2ランスクイズを許して逆転サヨナラ負けした昨夏の金足農(秋田)戦の雪辱を誓った。敦賀気比(福井)もグラウンドの感触を確かめた。

 あふれ出る闘志を抑えようとはしなかった。今春のセンバツに続く甲子園出場の右腕・前は20分の割当時間のラスト5分を使い、12球を投げてマウンド状態を確認。終了後、今大会にかける強い思いを口にした。

 「自分は春から成長した姿を見せたいと思って甲子園に来ました。この大会は最後まで投げきって1勝することが目標。ピンチの場面では魂のこもった球で相手をねじ伏せる投球をしたい」

 決意表明の奥底には苦い経験がある。今春センバツ1回戦の龍谷大平安(京都)戦。170球の熱投を見せたが、0-0で迎えた延長11回に先頭に与えた死球をきっかけに2点を失い、競り負けた。敗戦の責任を一身に背負った前は「センバツの最後は我慢しきれなかった」と振り返る。

 失敗を繰り返す気はない。夏への練習では走り込みと筋トレでスタミナを蓄え、球速が152キロまでアップ。三重大会決勝の海星戦は9回に2点差に追い上げられたが、最後は直球で空振り三振を奪って、試合を締めた。当然、甲子園に向けた自信が生まれた。

 「春を超える投球をすることができるかなと思います。全試合投げる気持ちでいます」。甲子園のマウンドは投げやすいと思っている。どのチームが相手でも、自分らしい投球でチームを勝利に導く。 (川越亮太)

 

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