【高校野球】誉・林山主将「令和初戦&宣誓」Wゲット 矢幡監督「持っているにもほどがある」2019年8月3日 21時7分
第101回全国高校野球選手権(6日から16日間・甲子園)の組み合わせ抽選会が3日、大阪市内で開かれ、春夏を通じて初出場の誉(愛知)は、開幕試合で八戸学院光星(青森)と対戦することが決まった。また、誉の林山侑樹主将(3年)が令和最初の選手宣誓を務める。 初めてずくめの大当たりだ。初出場の誉に巡ってきたのは、令和最初の甲子園の開幕試合。林山主将には令和最初の選手宣誓の大役まで回ってきた。対戦相手の八戸学院光星は強豪。だが、勝てば令和最初の甲子園勝利チームとして歴史に名を刻むことになる。林山主将は「やっちゃったと思った」と頭をかいたが、甲子園の視線を独占するチャンスに武者震いした。 「持っている男」の強運を発揮した。林山は愛知大会の抽選でも強豪ぞろいのブロックを引き、4回戦で昨夏の西愛知代表・愛工大名電と対戦。8強の再抽選でも東邦と享栄を倒した星城と準々決勝、中京大中京とは準決勝で当たるクジを引いた。そして、この日の開幕試合と選手宣誓。「(宣誓に)立候補したら当たるぞ」とチーム内には冷やかしの声もあったというが、「小牧市民の方から、人生にこんなチャンスはない、と言われたので」と手を上げた。 矢幡真也監督(46)は「持っているにもほどがある」と苦笑いしたものの、林山主将は「平成の宣誓に負けないように」とやる気満々だ。 八戸学院光星は、青森大会で1試合平均12得点を挙げた強力打線を誇る。それでも、矢幡監督は「どこと当たっても強いので」と怖じ気づくことはなかった。 誉には吹奏楽部がないため、今春センバツを制した同県の東邦が友情応援するプランも浮上している。東邦と八戸学院光星は2016年夏の2回戦で対戦し、東邦が大応援を受けて9回に劇的な逆転サヨナラ勝利を収めた因縁もある。実現すれば、強力な援軍になりそうだ。 抽選会前の午前中には甲子園練習でノックと打撃練習をこなし、感触を確認した。「ベストコンディションで臨み、バッテリーを中心に粘り強く戦いたい」と林山主将。強運をたぐり寄せたその右手で、今度は記念星をつかみ取る。(麻生和男)
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