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【高校野球】

星稜・奥川、暑さ対策万全「体調管理大事」 初戦は旭川大高戦

2019年8月4日 紙面から

投球練習する星稜の奥川=甲子園球場で(黒田淳一撮影)

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 第101回全国高校野球選手権(6日から16日間・甲子園)の組み合わせ抽選会が3日、大阪市内で開かれ、初戦の対戦カードが決まった。今秋ドラフト1位候補の奥川恭伸投手(3年)を擁する星稜(石川)は、第2日第3試合で旭川大高(北北海道)と顔を合わせる。春夏を通じて初出場の誉(愛知)は、開幕試合で八戸学院光星(青森)と対戦。誉の林山侑樹主将(3年)が令和最初の選手宣誓を務める。5日には開会式のリハーサルが行われる。

 最初の目標が決まり、気持ちにスイッチが入った。チームメートとともに組み合わせ抽選を見守った星稜の奥川は、初戦の相手が旭川大高となったのを見て表情が引き締まった。終了後、特別に設けられた一人だけでの取材対応の場ではこう言い切った。

 「相手が決まるのと同時に日程も決まったので、残りの時間の使い方を大切にしたい。気持ちを切り替えて、初戦に向けて全力で調整します」

 初戦は旭川大高だけではなく、目に見えない敵とも戦う。初戦の試合開始予定時刻は午後1時。晴れていれば酷暑の中での投球となる。苦い記憶がある。昨夏の甲子園大会2回戦の済美(愛媛)戦。先発登板しながら水分補給など暑さ対策を怠り、投球中に右足がけいれん。4イニングで降板し、逆転サヨナラ負けの遠因となった。

 「昨年は勝負以前に後悔する部分が多かった。暑さに対する意識が低すぎた…」と苦笑いするが、今は入念な対策をとる。試合中は「昔は嫌いで飲んでいなかった」という経口補水液を多めに飲んで水分を補給。さらに、タブレットで塩分をチャージする。大好きな睡眠もたくさんとって疲労を回復。今では「一番大事なのは体調管理」とまで言うようになった。

 さまざまな成長を示す場が甲子園だ。抽選会前に行われた甲子園練習ではマウンドから7球を投げ、土の状態などを確認。対戦したことがない相手の情報も収集していく。「2年間の集大成を表現できるようにしたい。後悔のないようにやっていきたい」。悲願の全国制覇に向けた準備をぬかりなく進めていく。 (川越亮太)

 

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