【ゴルフ】18歳アマ・渋沢莉絵留 新1万円札・渋沢栄一の遠縁 2位につける2019年8月3日 紙面から
◇大東建託 いい部屋ネットレディス<第2日>▽2日、山梨県鳴沢村・鳴沢GC(6605ヤード、パー72)▽晴れ、31・1度、東南東3・3メートル▽賞金総額1億2000万円、優勝2160万円▽116選手(うちアマ10人)▽観衆2655人 前日のサスペンデッド(順延)を受け第1ラウンドを再開し、続けて第2ラウンドに入ったが、雷雲が接近し中断。3組8選手がホールアウトした段階で2日連続サスペンデッドとなった。3日は午前6時30分よりプレー再開、全組ホールアウト後ペアリングを組み換え、決勝ラウンドに突入する。途中経過では浜田茉優(23)=伊藤園=が通算10アンダーまで伸ばし暫定首位、アマチュアの渋沢莉絵留(りえる、18)=福岡・沖学園高出=が2打差8アンダー暫定2位につけている。 2024年度に一新される1万円札の顔となる日本の資本主義の父、渋沢栄一が「父方の家系の遠いつながりだと聞いています」と語った渋沢。今春高校を卒業した、2000年生まれの18歳だ。連日のサスペンデッドという変則日程の中、堂々とリーダーボードの上から2番目にその名を光らせている。 この日は午前3時半起きで、6時半過ぎにプレーを再開。第1ラウンドの未消化分10ホールと、第2ラウンドの16ホールをラウンドした。 「先週のセンチュリー21レディスから、初めて2週連続でプロツアー大会に出させていただいてます。先週、自分のコースマネジメントに力不足を感じて、今週は練習ラウンドを入念に。しっかりメモして攻守がハッキリしたゴルフができてます」 この日の合計26ホールで6バーディー、1ボギー、通算8アンダーまで伸ばした。 同じ「ミレニアム世代」で全英女子オープンに出場中の安田祐香とは誕生日が一緒。ナショナルチームの彼女らを見て「自分はその中に入れなかったし、まだまだ足りない部分が多く、ついていってる感じ。でも戦う舞台は同じです」と、静かに闘志を燃やす。 母・麻由美さん(50)が「悟りを得る」という意味でつけてくれた莉絵留(りえる)という名を今こそ、霊峰・富士のふもとでとどろかせる。 (月橋文美)
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