白樺文学館に期間限定で登場した文豪キャラクターのパネル。左から志賀直哉、武者小路実篤、有島武郎(同文学館提供) © 千葉日報社 白樺文学館に期間限定で登場した文豪キャラクターのパネル。左から志賀直哉、武者小路実篤、有島武郎(同文学館提供)

 千葉県我孫子市の白樺文学館に、人気のオンラインゲーム「文豪とアルケミスト」に登場する男性キャラクターの等身大パネルが登場し、ファンの女性を中心に来館者が殺到している。ゴールデンウイーク限定の特別企画で、キャラはかつて我孫子に居を構えた白樺派の作家・志賀直哉ら3人。最終日の6日には、直哉の孫をゲストに迎えたトークイベントを開く。

 「文アル」の略称で親しまれている同ゲーム。文学を守るべく、転生した文豪キャラと協力して敵と戦うストーリーで、2016年から配信が始まった。登場する文豪キャラは、芥川龍之介や太宰治など実在の人物。いずれも美男子で、人気声優を起用していることもあり、特に若い女性から支持を得ている。

 直哉以外のキャラは、ともに白樺派の武者小路実篤と有島武郎。ゲームを配信する「DMM GAMES」の協力を得て、今回の企画が実現した。来館した大勢のファンは、お気に入りキャラとの“ご対面”に歓喜し、パネルをじっくり眺めたり、一緒に写真を撮影したりしながら楽しんでいる。

 また、企画に合わせ、作家の小林多喜二に宛てた直哉の手紙など貴重な資料も特別に展示。6日には、学芸員のギャラリートークに直哉の孫に当たる山田裕氏が出演する。

 我孫子は大正時代、白樺派の文化人たちが創作活動に励んだ地として知られており、同文学館の担当者は「より多くの人が我孫子を訪れるきっかけになればうれしい」と話している。

 6日まで。開館時間は午前9時30分~午後4時30分(最終入館は午後4時)、入館料は一般300円、高校・大学生200円。ギャラリートークは午前10時、午後2時の計2回。問い合わせは同文学館(電話)04(7185)2192。

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