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宮崎駿氏「もののけ姫」 大和朝廷と出雲神の戦い
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以下画像「もののけ姫」パンフレットより
「大和の王朝」とは何だろうか?一般に大和や河内辺りを治める間を「ヤマト政権」と呼び、律令成立後には「大和朝廷」と呼ぶ。この「大和の王朝」というパンフ言葉のチョイスには、出雲やエミシ等の地方政権と大和朝廷の間には優劣が無い、もっと言えば先に大和に居たのは「先住民」の縄文人である、という様な過去の歴史認識が見え隠れする。そしてこうした発想は、NHK大河ドラマ平清盛や「アテルイ」等とも共通する認識だろう。
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タタラ場のモデルは出雲地方とある。出雲はスサノヲ神による八岐大蛇退治以来、鉄の産地として有名であり、また古代朝鮮半島との交易も深かった。

映画「もののけ姫」
夏と言えばジブリアニメが放映される事が多かったのですが、その中でも非常にヒット作なのが、「もののけ姫」と「千と千尋の神隠し」だと思います。

もののけ姫と言えば「自然破壊」だとか「エコロジー」的な観点で観られる事が多いと思いますが、その奥には深い政治的意図が隠された物だと思っています。それは上の解説図にもあるように「出雲」がキーワードだと思っています。

「もののけ姫」各キャラクターの正体

主人公 アシタカヒコ
パンフレットやwikiにある通り、大和朝廷との戦いに敗れた東北のエミシの王族という事になっています。ではこのアシタカヒコという名前は何でしょうか?これは神武天皇が大和に入る以前に天下ったとされる天神の子の一人、「ニギハヤヒ」の家来であり、「性格がねじくれている」等と主に批判された揚句に追放された「ナガスネヒコ」その物でしょう。

ナガスネとは、長い脛という意味であり、大和朝廷から「手足が長い土蜘蛛」等と揶揄された存在です。アシタカとは、「足高彦」、足が長い男という意味で同等の内容であり、または「葦貴彦」等と書く事が出来、これは「葦原醜男」、つまりオオクニヌシの別名とも共通します。

つまりアシタカとは、神武天皇以前に大和を治めた天神にも連なる「出雲系」の人物だという想定なのでしょう。

サン
神へのイケニエとして捧げられ、「縄文土偶風の仮面」を付け暴れ回るヒロインのサンですが、一体このサンって名前は何でしょうか?wikiに「名前は、1980年に宮崎駿がアニメ企画案として構想した作品のヒロインが「三の姫」(三番目の姫)だったことに由来する」等とあるのですが、さらに勝手に推測すれば、それは「サンカ」だと思っています。というのもパンフレット等でタタラ場等での被差別民の話題が沢山出てくる点からも、サンが里に帰らず山犬と共に暮らす生活を選んだ点からも、『山窩、山家、三家』等と書く、サンカとは無関係とは思えません。

wikipedia
古代難民説
サンカ(山人)は、原日本人(あるいは縄文人)であり、ヤマト王権により山間部に追いやられた異民族であるとする説。柳田國男の山人論に基くが、柳田はサンカと山人を区別して記述している。また山人の起源に関する考察は、南方熊楠に私信において否定され、柳田もそれに積極的には反論していない。根拠に乏しい仮説であり、現在ではこれを主張する研究者を探すことは難しいが、俗説として広く信じられている。古代出雲との関連性が指摘されることもある。


サン自体は農民の普通の娘でしょうが、そうしたイケニエの境遇にサンカのイメージを重ねたネーミングでしょう。詰まる所は、アシタカとサン(サンカ)共に非常に宿命的なカップルであるという事ですが、それを書くと、政治的味付けが濃くなり過ぎるので、「三番目の姫」とか適当に言ったのではと推測します。

乙事主(おっことぬし)
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巨大な姿が印象的なイノシシ神のおっことぬし。これも解説によれば「乙事」という地名からの名前です。

富士見町 乙事諏訪神社
昔、乙事区には旧乙事村の産土神で御別当神を祀った御別当社と、五味太郎左衛門同族の氏神で御別当大明神を祀った神社があり、2社とも諏訪大明神を祀って いました。社名はそれぞれ「乙事諏訪神社上社・下社」に改め、上社は諏訪神社上社本宮の拝殿を再建し、下社は舞屋・本殿を建築しました。


諏訪大明神とは、言うまでも無くオオクニヌシの国譲りの際に「タケミカヅチ神」に負け諏訪まで逃げた「タケミナカタ神」その物で、これも出雲神です。

では何故イノシシなのか?これも深い理由があります。それは自分が何度となく引用している日本書紀雄略天皇の治世に一言主という、雄略天皇とそっくりな神と出会い狩りを楽しんだとあります。さらに次に不思議な話があって、その後の春、同じ葛城で雄略天皇が狩りを楽しんでいると、鳥が「油断するな」と警告した直後にシシ(猪)が雄略天皇に襲いかかり、最終的には雄略天皇が弓で突き、さらに踏み殺すという、雄略天皇らしい話なのですが(※しかもとちった部下を斬ろうとして皇后に諌められる)それはともかく、これらは古代の有力豪族の葛城氏にまつわる話とされています。また一言主は高鴨神とも呼ばれたり、また事代主神(この神も国譲り神話、オオクニヌシの子)とも同一視される事から、これも出雲神と言えるでしょう。

劇中、乙事主は鎮西(九州)から海を渡って来たとされます。九州と言えば天孫降臨の地ですが、熊襲や筑紫君磐井の反乱等、大和朝廷に抵抗した歴史の深い地でもあります。
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雄略天皇wikipedia(思い切り弓で突いています)

エボシ御前
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パンフレットの宮崎氏の言葉によれば「エボシは朝鮮や中国沿岸を荒らした倭寇の親玉の女房だったりした話を考えたりもしました」とあり、タタラ場の人々が鉄砲で武装しているのも納得出来ます。恐らくそうした海外貿易と関係のある人なのでしょう。

そしてもう一つは名前に「御前」が付く事で、これは白拍子として宮廷に上がった事があるという事でしょう。白拍子とは「神殿娼婦」の側面もあり「倭寇の女房」という言葉とも矛盾しません。恐らく孤児や奴隷の境遇から才気で倭寇の女房になり、さらには財を成して宮廷に取り入ったのかもしれません。

そして重要な点は、神殿娼婦は巫女の始まりとしての側面もあり、歌舞伎の創始者として有名な出雲の阿国は、出雲大社の巫女等と言う伝説があります。つまりエボシは「タタラ場に民主主義を持ち込んだウーマンリブの闘士」等では無くて、神殿娼婦(巫女の起源)として、神界と人間界の境界線に立つ者なのでしょう。このコンセプトはナウシカ等ととも共通する点で、ナウシカがイノセントな存在として理想化されているのに対して、エボシはかなり成長した汚れた人間として描かれている点、ナウシカのアダルトverと言えるでしょう。自分はもののけ姫の真の主人公はエボシ御前さんだと思っています。

ダイダラボッチ
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出雲国風土記にある「国引き神話」の主人公「八束水臣津野命(やつかみずおみつぬのみこと)」は、日本各地にある巨人伝説の一つと考える方もいます。そうした点からダイダラボッチとは日本の国つくりに深く関わった古の神、つまり大和朝廷以前の神々とも考えられ、それは手足が長い蛮族、土蜘蛛、ナガスネヒコ等とも共通する物でしょう。さらにアシタカヒコの妹(血は繋がっていない)のカヤ命名は、伽耶、つまり朝鮮半島(の日本領)の国とも関係あるかもしれません。なにしろタタラ場とはイコール朝鮮半島の渡来技術等と言うのが過去の古代史の常識ともなっていましたから・・・。暗喩的な意味で伽耶という名前を仕込んだとも考えられます。
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パンフレットの解説文より 「大切な事なので2回言いました」的な何か?

「もののけ姫」真の構図、大和朝廷(天皇)VS出雲神
ストーリー中盤以降、ジコ坊から「天朝さまがシシ神の首を得ようとしている」という構図がうっすら露呈します。天朝とは天皇陛下であり、少ない台詞ながらこれがこの物語の全ての発端でしょう。つまり地サムライだとか、地ばしり?だとかアサノ公方?だとか何の意味も無い。とにかく「天皇がシシ神を所望」これに尽きる。

これは歴代の古代天皇が「ちょっと一度カミの姿が見たい」等と所望して、蛇神を捕まえてこさせる話などその物であり、先に書いた雄略天皇の葛城の狩りとも同じことと言えるでしょう。

劇中の展開にある凄まじい血なまぐさい戦はこうした大和朝廷の天皇の思惑の上にあるだよ・・・そういう話としてみれば、出てくる神々の多くが「出雲神」である事は偶然では無く、自分が過去何度か書いた「出雲史観」その物の物語と言えるでしょう。

もちろん、もののけ姫に描かれる人間ドラマや自然と人間の闘い等、そうした視点でも凄まじい完成度を誇り、自分の書いた事はまた一面的な見方に過ぎない訳ですが。

パンフレット歴史学者(網野善彦氏)の感想
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自分の見立てがあながち間違いとは思えない。

千と千尋の神隠し、タイトルの意味?
しかし自分は「コミュニケーションと少女の成長と家族の物語」等と捉えられがちな、「千と千尋の神隠し」にも同様の発想が隠されていると感じています。

つまりタイトルは単に「千と千尋が神隠しに遭った」という意味だけでは無くて、「今の日本という国は親米や拝金など間違った考えに支配されている」→「日本には本来ニギハヤヒという神が隠されている」と言った史観、発想が隠されていると思っています。

自分はそうした発想には全く同調しない立場です。出雲神と天津神は対立している訳でも何でも無く、それぞれの役割を担ってお互い助け合って住み分けしているだけです。日本のメディア作品で多い、こうした対立構図の吹聴の背景には「唯物史観」が関係していると考えています。

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