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【社会】

あいちトリエンナーレ 少女像展示変更も検討

平和の少女像=1日、名古屋・栄の愛知県美術館ギャラリーで

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 名古屋市などで開催中の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の芸術監督を務めるジャーナリストの津田大介氏は二日、同市で記者会見し、元慰安婦を象徴した「平和の少女像」について「展示の変更も含め検討する」と述べた。事務局にテロ予告や脅迫とも取れる抗議電話が殺到していることなども明らかにした。

 一方、同市の河村たかし市長は同日、会場を視察し慰安婦問題が「事実でなかった可能性がある」と発言。少女像を「国などの公的資金を使った場で展示すべきではない」とし展示中止を求める抗議文を、芸術祭の実行委員会会長の大村秀章愛知県知事に出した。

 事務局によると一日、抗議の電話が約二百件、メールは約五百件あった。津田氏は会見で「安全面の懸念があり、この状況が改善されなければ何らかの対処は必要」と説明した。中止などの具体的な対応は「検討中」とした。反響の大きさについては「日本の表現の自由が後退した実証になってしまっている」と話した。

 

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