誰かや何かの気配がない街中の信号、それら全てを律儀に守りながら先ほどコンビニへ向かった。
ここで何を書こうか考えながら歩き、店で品を選び、アイデアがままならないまま自宅に着いてしまった。
なのでまずは大きな気持ちや意思を敷かず、下書きのつもりで書いていこうと思う。
小学校は1年生の頃、クラスの皆で紙に自己紹介を書いて、後ろの壁に長いこと貼っていた。
それらをたまにぼんやり眺めながら、「5月生まれが多いな」と思っていた。
いつも思っていた。
どこに行ってもわりとそれはそうで、今月は1日の夜から25になる友人の誕生日ライブ中に、何人かでその友人とぶつかり合っていた。
所謂モッシュである。
夕方まで久々に母と会っていたのもあって、あまりの日中との過ごし方の差に涙が出る程笑っていた。(母との話は後日ここでしようかと)
それだったり、つい先日には以前お世話になっていた方の誕生日イベントを観に行って、その人を含め沢山の方と2~3年ぶりに再会して互いを労いながら、終始皆で朝までお祝いしていた。
他にも会っていないもののLINEでメッセージを送った人も居たり、相変わらず知り合う人はちょくちょく5月に生まれている。
ここ数年、5月生まれの誰かを祝う時に、自分の年齢を改めて自覚する癖がある事に気がついた。
7月生まれなので、「あと2ヶ月で自分も歳を重ねるのか」と急に実感するのだ。
昨年22歳だった僕は、23歳になる事に若干怯えていた。
どこかの有名なミュージシャンがインタビューか何かで「23歳までに得たもので曲を書いている」と発言していたのを急に思い出したからだ。
あと一年、その一年でこの先書ける楽曲の量や幅が決まってしまうのかと思うと呼吸が狭まって、思わずため息が絞り出されてしまった。
そこからかき込むように映画を観始めた。
本を読んだりといった、所謂インプットをまともにしてこなかった分をなるべく取り返すかのように沢山観た。
観たのだが、自分の楽曲に活きてくる実感が書いても書いても湧かなかった。
自分は人と違うとか、そういう事を言ったり演出したいわけではない。
沢山の人が面白いよと言っていた映画を誰よりも面白がっていたし、感動するよと言っていた映画には誰よりも心を動かされていた。
だから正確に言えば、面白いと思ったりとても感動したりしていても、それらの気持ちを楽曲にどう活かして良いか分からなかった。
1本の映画より1分の会話の方が未だに楽曲になった事へすぐ気がつく。
ものによればほぼほぼコピー&ペーストに近いものまである。
それは何がそうさせるんだろうかと考えた。
昔からよく、それこそ映画なんかを観ている時に、唐突に自分の過去を振り返る事がある。
その眼差しにプラスやマイナスの意味はなくて、只本当にぼんやりとだ。
曲作りを始めてからの日々には、その時々に書いた楽曲も記憶に添付されている。
例えば高校2年の11月を振り返ると、その時に流行っていた楽曲と、その時に書いた自分の楽曲が自然と流れて来るのだ。
要はセーブポイント的にというか、目印として記すように楽曲を書いている事に気がついた。
今日、明日、それからもずっと続く一日一日が山道だとして、迷わないように一曲一曲落としていたのだ。
で、自分から追いかけたものより、ばったり出会ったり、追いかけられたものの方が貴重で刺激的だから形にして多く残しているんだとしてその日は考えを結んだ。
音楽は日に日に自分にとって大事なものになっている。
昨年からライブ活動などといった表に出る事をしばらく休み始めて、なるべく何のノイズもないまま聴いてもらえるようにと、楽曲だけを出してく事を始めた。
2年前、自分のビジュアルだったり何となくの印象で、大事に作った楽曲を聴いてもらえる機会を逃しているような気がして薄っすら悩んでいた。
いつか今より沢山の、色んな人に自分の楽曲が届いた時、「はじめまして」と一緒に沢山の感謝を直接伝えても遅くはないのではないか。
心配事がありながらも、そんな考えに至ってGhost like girlfriendを始めた。
始めて1年と少しが経つ。
あの頃より聴いて下さる方の数が少しずつ増えていて、自分よりも大事に聴いてくれてるんだなと感じる方も居てくれたりする。
この文章をここまで読んでくれたあなたも恐らくその一人だろう。
せっかく大事にしてくれているなら尚の事、楽曲の事を知ってもらいたいし、より大事なものになって欲しい。
また、音楽にならない気持ちというのが心の中に沢山存在する。
例えば音楽になる「楽しい」もあれば、ならない「楽しい」もある。
音楽になる「凹む」もあれば、ならない「凹む」もあるのだ。
全部が全部音楽になれば良いけれど、そうはいかないのだ。
楽曲についてのもっと詳しい事、音楽には出来ないけど何となく楽曲につながりそうな日々の事や、必要と思われる身の上話を書いていこうと思い、このページを作った。
その他についても書く事が、これから長く活動していく上で出てくる事だろう。
本当はこの文章を書く2週間ほど前に、別の文章を書き上げていた。
が、諸事情あってその文章は次回の更新時にアップされる事となった。
どうしてそうなったのかは、きっと読んで頂ければ分かるだろう。
心のどこかで楽しみにしてもらえると幸いである。
そろそろ今日はこの辺りで締める事とする。
今から眠って少し経てばもう誰かに読まれている、そう思うと不思議な気持ちになる。
それでは。