Ghost like girlfriend

TestifyColumn

2018/6/7 PM 25:56

先週水曜日に「WITNESS」のリリース発表と収録曲「sands」の先行配信、昨日にはその「sands」のMV公開。

もう本当にずっと言いたかった事の幾つかを、やっと言えてスカッとしている。
収録曲5曲、全て2017年に書いたもので新しいとも古いとも言えない。
一つだけ言えるとすれば、それは今作が確実に今を切り取った作品であるという事だ。

先行配信やMV、少しずつ各地のラジオで流して頂いている事から「sands」について書こうと思ったのだが、書こうとすればする程、2011年まで遡っての身の上話にどうしてもなってしまう。
要は長くなるので、整理する時間の為にも今回はやめておいて、次回話そうかと。
なので、これはこれで長くなるかもしれないが、前作完成から最近までの事を振り返ろうと思う。
読んでくれている方も自身の事を振り返りつつ読んでみてはいかがだろうか。
それでは、2年前の話から。


2016.12.20 「WEAKNESS」マスタリング
2016.12.20 Ghost like girlfriendロゴデザイン開始
2016.12.23 ライブ

この年の9月から楽曲制作、10月後半から11月半ばまでレコーディング、そして12月に完成。
完成3日後にライブをして、それ以降今日までライブを一切やっていない。
大学4年というのもあって、就職を機に音楽を辞めると思われる事がわりとあって、そういう人たちに「まだ続けるからな」とずっと言っていた日でもあった。


2017.1.4  Ghost like girlfriendロゴ打ち合わせ
2017.1.13 Ghost like girlfriendロゴ完成
2017.1.27 「髪の花」歌詞・メロ完成(ワンコーラス)
2017.1.29 「髪の花」アレンジ完成(ワンコーラス)

長崎の祖父母の家から直で朝の渋谷に行って打ち合わせをして、その一週間後にロゴが完成。
大学のテストが終わった1月後半から楽曲制作を再開して2曲完成、そのうちの一つが今作収録の「髪の花」である。
自宅からコンビニへ向かっている時にサビがふと浮かんで、そこから膨らませた。


2月は前作と今作に関する事がこれといってないが、次作に向けて楽曲を週に1~2曲書いたり、友人のエンジニアに頼んで「髪の花」を試しに丁寧に録ったりと、わりといそいそと準備していた。

2017.3.15 Ghost like girlfriend発足、「fallin`」先行配信
2017.3.16 「WEAKNESS」ジャケットの素材撮影
2017.3.28 「fallin`」MV撮影
2017.3.29 「WEAKNESS」ジャケット及びブックレット撮影

16日に友人と六本木ヒルズの展望台にて撮影。
大学の卒業式を途中で抜けて打ち合わせを何度かしたりして、29日には友人の大学の暗室を借りてジャケットとブックレットを撮影、その前日に「fallin`」のMV撮影。
見学しつつも動線確保だったり、ほんの少し手伝わせて頂いた。
色んな事を助けてもらって、小嶋監督にはとても感謝している。


2017.4.3 「WEAKNESS」ジャケット完成
2017.4.5 「fallin`」ワンコインシングルをタワレコ渋谷・新宿店限定で発売
2017.4.10 「Before sunny morning」歌詞・メロ完成(ワンコーラス)
2017.4.18 「Before sunny morning」アレンジ完成(ワンコーラス)
2017.4.20 「fallin`」MV公開

暗礁に乗り上げる事が多々あった「WEAKNESS」制作も無事にジャケットが完成し、その2日後には100円シングルも発売。
(先日タワーレコード渋谷店で見掛けたので欲しい方は是非に。)

色々大変だったからこそ、ホッとしつつも次回作が出せるか不安だった。
そこで「夏に絶対出す」と意気込んで、願掛けも込めて書いたのが「Before sunny morning」だった。


2017.5.13 「ghost」「雨降る夜にさよならを」先行配信
2017.5.24 「WEAKNESS」発売
2017.6.13 「want(like)lover」歌詞・メロ完成(ワンコーラス)
2017.6.29 「Before sunny morning」アレンジ完成
2017.6.30 「want(like)lover」アレンジ完成(ワンコーラス)

ここでアルバムを発売、色んな展開やリアクションを見た事や、自分の全てを出し切った感が凄かった事から途端に曲を書くという発想が失せた。
何とか数週間で正気を取り戻し、数曲書いたうちの一つに今作収録の「want(like)lover」が。
仮タイトルが「need」だった事から未だにそう呼んでしまう事が度々。


2017.7.7  「煙と唾」MV打ち合わせ
2017.7.11 「room」歌詞・メロ完成(ワンコーラス)
2017.7.12 「room」アレンジ完成
2017.7.19 「煙と唾」MV撮影
2017.7.26 「煙と唾」MV公開

8月に「Before~」のレコーディングが決まり、もう一曲録ろうと何曲か作って、そのうちの一つが今作収録の「room」であった。
この「もう一曲」が出来るまで時間が掛かったので、無事に仕上がりホッとしたところで「煙と唾」の撮影。
新保監督とは別で、同い年の方が初めて現場をリードする役目を担うという事だったので、密かに応援していた。
前作同様、見学がてらほんの少しお手伝い。作中で羽毛を舞わせるシーンがあるのだが、その羽毛をスタッフさんと一緒に回収していた。


2017.8.6 「Before sunny morning」歌詞完成
2017.8.16-17 ゲネプロ
2017.8.22 「Before sunny morning」レコーディング
2017.8.23 「room」歌詞完成及びレコーディング

「Before~」の歌詞は今のところ人生で一番書き直したし、一番時間が掛かった。
そんな甲斐もあって、今まで書けた歌詞の中で1、2を争う程に好きになれている。
「room」は「Before~」を録った翌日にレコーディング、満を持して今作に。
仮タイトルは「room90」。BPMが90ってのを忘れないように書いておいていた。
真夏に書いたのもあってか、静かでどことなくエロい。


2017.9.8 「Before sunny morning」先行配信
2017.9.11 「Before sunny morning」MV打ち合わせ
2017.9.14 「sands」歌詞・メロ・アレンジ完成(ワンコーラス)
2017.10.1 「Before sunny morning」MV撮影
2017.10.3 「room」完成
2017.10.25 「Before sunny morning」MV公開

4月の願掛け通り、夏に滑り込む形で「Before sunny morning」を無事配信。
そこからMV撮影までの間に、今後にとって大事な楽曲になるなと感じたものが2つ完成、そのうちの一曲が「sands」だった。
10月になったと同時にMV撮影、22時間撮影と過去最長で体力的に過酷なシーンも度々あった事から、心配しつつ見学していた。
そうでありながらも凄く楽しくて、みさと監督含め現場で知り合った方とは未だに連絡をとったり遊んだりしている。
思い出深い一日だった。


ここで前向きな理由あっての諸事情があり、次の動きまで間隔が空いた。
浮ついて不安ながらも引き続き曲を書きつつ2018年を迎えて、しばらく経った。


2018.2.13 「sands」アレンジ完成
2018.2.16 「WITNESS」収録曲決定
2018.2.18 「髪の花」アレンジ完成
2018.2.19 「want(like)lover」アレンジ完成
2018.3.7 「want(like)lover」歌詞完成
2018.3.9-10 ゲネプロ
2018.3.12-13 レコーディング
2018.3.15 「髪の花」歌詞完成及びレコーディング、「sands」歌詞完成
2018.3.16 「sands」歌詞完成及びレコーディング
2018.3.21 MV打ち合わせ

年始に、これまで書きためた楽曲の中から選りすぐった数十曲を「次作に入れよう」「これはそのまた次作に入れよう」という具合に分け、曲順も決め、そうして数枚分の理想のアルバムを空想した。
7月発売の「WITNESS」はその空想の内の1枚目のアルバムだった。
収録曲も曲順もほとんど変わらなかった事や、時間が沢山あった事から、瞬殺といった勢いで決定出来た。
そこから、少しずつ考えていた他3曲の歌詞やアレンジを形にした。


2018.4.5-4.9 ミックス確認
2018.4.20 「WITNESS」マスタリング
2018.5.1  「WITNESS」ジャケット打ち合わせ
2018.5.10 「WITNESS」ジャケット撮影及び「sands」 MV撮影
2018.5.30 「sands」先行配信及び諸々
2018.6.6  「sands」MV公開

前作からジャスト1年4ヶ月で「WITNESS」完成。
前日は色んな気持ちを抱えて眠れず、一睡もしないまま現場へ向かった。
それだけ知らず知らずの内に色々背負っていたから、アルバム完成は今思えば大きな夢となっていた。

ジャケット撮影とMV撮影の日は朝9時に家を出て、朝の10時に帰ってきた。
故に記憶の霞むスピードが速いけど楽しかった事は覚えているから、これも後日ここで話そうと思う。
タワーレコードの幾つかの店舗限定で配布しているステッカーの配色を決めるなどしていた頃に、ようやく「WITNESS」の存在を発表する事が出来た。
つい先週の話というのが不思議に思えてしまう。

そして昨日は初めてライブに関しての作業を。
冒頭で書いた2016年末のライブ以来の自分のライブに関する動きであった。
まだまだ先になると思うけれど、必ずその日は来るのでどこかで待っていてもらえればと思う。
凄く緊張するけど。

毎日、「こんな現実が欲しい」と未来へ期待しながら種をばら撒く。
そしてその未来へ追いついて収穫する頃、大体いつも思っていたのと違う現実が実ってしまっていて苦しくなる。
聞いていた希望の話は大体泡になるし、根拠のない理想は大体幻になる。

今だってそう思ってしまう事が幾つかある。
今日なんかは「やっぱり思い通りにいかないものだな」と久々に少し滅入って、一日中ぼーっとして無駄に過ごしてしまった。
つい何週か前にアルバム完成という大きな夢を叶えたのに、今ではすっかりこのザマである。

それでも、一日でも早く気をとり直して、早く種まきを再開させねばと焦る自分でいる。
痛い目を何度も見ているのに、まだ何かに期待して動く自分が狂っているように思える。
それでもだ。

大事に作ったアルバムにどうしても出会ってもらいたい。
どうしても知ってもらいたいし、聴いてもらいたい。
その為にこれから自分に何が出来るか、分からないなりに考えて、思いついたらやっていこうと思う。
何十年と、出来れば死ぬまで音楽をやっていたい。
そして出来れば出来るだけその音楽人生が、例えば何千何万の人に自分の音楽が行き届くとかいう風に、分かりやすく派手であって欲しい。
叶えたい事が一生の中に、把握しきれない程沢山ある。

その中でも今一番叶えたい事、それが「WITNESS」を聴いてもらう事だ。
これを以って沢山の人に出会いたいという気持ちが止まない。
日に日にそうとしか思えなくなっている。

滅入ってしまう事が多い中で、「sands」を聴いてくれた方々のリアクションを追っていると本当に嬉しくなるし、救われている。
このアルバムが出る約2ヶ月後に、今よりこのアルバムを待っていてくれる人が増えてくれてればとても嬉しい。
その為に引き続き種を撒く。
聴いてくれている人や待ってくれている人も撒いてくれると、これ程頼もしい事はないし、嬉しい。
もし良ければ一緒に。

2018.6.8.AM6:54

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