韓国「反日」デモ団体の幹部逮捕 議員に刃物送り付け

産経ニュース / 2019年8月1日 17時9分

 【ソウル=桜井紀雄】韓国の保守団体の犯行と見せかけ、国会議員に鳥の死体や刃物を送り付けたとして、警察は1日までに、脅迫容疑で親北朝鮮系の学生団体「韓国大学生進歩連合(大進連)」幹部の男を逮捕した。日本の輸出管理厳格化などに反対し、過激な「反日」デモを繰り返している団体だが、正義を振りかざす表の姿との落差に批判の声が上がっている。

 裁判所が「証拠隠滅や逃亡の恐れがある」として逮捕状を出した。男は大進連のソウル運営委員長を務める30代で、7月1日に革新系野党「正義党」幹部の議員室に「太極旗自決団」を名乗り、鳥の死体やカッターナイフが入った小包を送り付けた疑いが持たれている。議員を「文在寅(ムン・ジェイン)左派独裁の特等紅衛兵」だと非難し、「お前はわれわれの射程圏にある」と脅す文書が添えられていた。

 これを受け、保守団体などへの風当たりが強まったが、小包を送る男の姿がコンビニエンスストアの防犯カメラに写っていた。男はタクシーや地下鉄を何度も乗り換えて帰宅していた。

 大進連は「警察のでっち上げだ」と男の釈放を求め、「反日活動を積極的に行っているので弾圧された」と抗議している。一方、インターネット上では「意見を主張したければ、正々堂々とすべきだ。恥ずかしくないのか」といった書き込みが相次いでいる。

 大進連は7月に日本メディアの支局やいわゆる徴用工判決で賠償を命じられた日本企業の系列会社が入る建物に不法に押し入り、デモを強行。最大野党「自由韓国党」の女性幹部の国会議員会館の事務室などを占拠し、メンバーが繰り返し警察に連行されている。

 反米色も強く、トランプ大統領が訪韓した6月末にもソウルの米国大使館周辺で反米デモを行った。

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