広島が競り勝った。1回に西川、菊池涼の2者連続ソロ本塁打で2点を先制すると、3回には鈴木が適時打を放った。ジョンソンは6イニング無失点で8勝目。巨人は高橋が3回途中3失点と崩れ、打線も終盤の好機を生かせなかった。
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祝福ムードの残り香をドラフト1位左腕がぶち壊した。巨人は前日30日に原監督が達成した通算1000勝を受け、選手やスタッフが記念Tシャツを着て試合前練習を実施。だが、先発の高橋が広島の先制ダブルパンチに屈した。
先頭の西川、菊池に連続被弾。どちらも2ボール1ストライクから不用意にストライクをとりにいった直球を完璧にとらえられた。3回には制球難を露呈。菊池、バティスタを四球で歩かせ、鈴木には3ボール1ストライクから左前適時打を浴びた。
前回登板した7月7日のDeNA戦と同じく3回途中での降板。原監督は「ボールそのものは非常に良くなっている。ただ、ストライクを投げる勇気がなければ、相手を抑える確率は下がりますね」と苦言を呈し、試合後は2軍での再調整が決まった。
それでも後を継いだ6投手が無失点リレー。7回にゲレーロの10号2ランで1点差に迫り、8回も1死三塁と同点のチャンスをつくった。1001勝目を惜しくも逃した指揮官は「もう1本が出なかったですね。また、あした頑張ります」と気持ちを切り替えた。 (小林孝一郎)