中日・伊藤康祐外野手(19)が31日、ウエスタン・リーグのソフトバンク戦(ナゴヤ)に「1番・左翼」で先発フル出場し、4打数2安打と活躍。ここ8試合でマルチ安打を4度マークするなど、打撃好調をアピールした。試合は中日が5―3で勝利。引き分けを挟んで6連勝となった。狙い澄ました一球を確実に仕留めた。1点を先制された直後の1回の攻撃。先頭で打席に入った伊藤康が中前へクリーンヒットを放った。カウント1ボールから、先発左腕・古谷の146キロ速球を中堅へ運んだ。「外目の球をうまくいいポイントで打てた。(二塁打は)体の開きが早かったので少しバットの先でしたけど。風もあったので良かったです」。初回は逆転の足掛かりとなる一打を放てば、4回1死一塁から放った打球は左翼手の頭上を越える二塁打。こちらは追加点につながる貴重な一打となった。ここ8試合の打撃成績は36打数12安打で打率3割3分3厘。3安打2度を含めマルチ安打は計4度だ。小笠原2軍監督は「思い切りよくいけている。粘り強くいけるときもあるけど、もったいない凡打もある。凡打でも次につながるものにしてほしい」と期待を込めた。左太ももを痛め、6月5日に出場選手登録を抹消されてから約2カ月。「しっかり技術を向上させたい。争いは激しいので、結果を残し続けていかないといけないです」と1軍再昇格へ意欲満々だ。(鹿嶋直樹)