10代の球界最小兵投手が聖地で仁王立ちだ。中日・山本が31日、阪神戦(甲子園)でプロ2度目の先発登板。落ち着いたマウンドさばきで虎打線を手玉にとり、6イニング1失点でプロ初勝利を飾った。山本の後を福→ロドリゲス→岡田の継投で逃げ切り3対2の快勝。聖地でのヒーローインタビューを受けた山本は「本当にうれしい。体の大きい人に負けたくないと思ってやってきた。小さい子たちの希望の星になれたら。これからも勝ちを積み重ねていきたい。ウイニングボールはもちろん親に渡します」。身長167センチの小さな若竜が、こよいは、ひときわ大きく見えた。