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2019年8月1日 紙面から
阪神-中日 ウイニングボールを手に与田監督(左)とポーズを決める山本=甲子園球場で(小沢徹撮影)
10代の球界最小兵投手が「聖地」で仁王立ちだ。中日・山本拓実投手(19)が31日、阪神戦(甲子園)でプロ2度目の先発登板。落ち着いたマウンドさばきで虎打線を手玉にとり、6イニング1失点でプロ初勝利を飾った。山本の後を福→ロドリゲス→岡田の継投で逃げ切り3-2の快勝。身長167センチの小さな若竜が、こよいは、ひときわ大きく見えた。
夢を追い、己を貫いた19歳に聖地の神様がほほ笑んだ。山本が勝った。生涯忘れることのないプロ初勝利だ。
「まさか甲子園で勝てるとは思ってなかった。うれしいという気持ちしかない」。序盤から安定していた。167センチの体を目いっぱい使い、力強い球を投げ込む。1巡目は完全投球。4回に1点差に詰め寄られたが、慌てない。1死一塁で迎えた大山はスライダーで二飛、福留はカーブで空振り三振に。敵地の圧力にも決して動じることはなかった。「いつも聞いていた歓声ですから…」。兵庫県宝塚市出身で幼少時代は熱狂的な虎党。通い詰めた場所で、6イニングを4安打1失点の好投を演じた。
初体験のヒーローインタビュー。山本は堂々と信念を口にした。「体の大きい人に負けたくないと思ってやってきて、きょうで少し報われました。僕と同じような野球少年たちの希望になれるように頑張ります」。言葉の裏には原体験がある。
「投手は無理だね」。野球人生で何度も耳を突いた言葉。小学校のころ、毎日牛乳を1リットル飲んでも整列の前へならえは、一番前で腰に手を当てていた。中学時代までは本職は内野手。「小柄だからできないって考えを覆したかった」。貼られたレッテルは己の腕っ節でいつもはがしてきた。
そんな小兵右腕が最大の決断をしたのはプロ志望届を出すとき。市西宮高3年の春までは大学進学が既定路線。だが夏の大会前、当時2年の根尾らがいた大阪桐蔭高との練習試合で好投し、注目された。プロか進学か。心は揺れた。母・奈緒美さんに勧められ大学の見学会にも行ったが「何か違う気がして…」。己の可能性に懸けた男は県内屈指の進学校だった同校で、数年ぶりにセンター試験を受験しない“伝説の生徒”になった。
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