鈴木伸之に単独インタビュー!劇団EXILE間での刺激を語る【「jam」応援企画その4】
劇団EXILE9名が総出演することで話題の映画『jam』。
本作は、ローカル演歌歌手の横山田ヒロシ(青柳翔さん)、彼女が意識を取り戻すことを願い迷信にすがる西野タケル(町田啓太さん)、刑務所送りにされたやくざへの復讐を誓う川崎テツオ(鈴木伸之さん)の3名を軸に、運命が交錯する物語です。
出典: NOSH(ナッシュ)
NOSHでは『jam』応援企画として、青柳さん、町田さん、鈴木さん、さらには小野塚勇人さん&佐藤寛太さん、野替愁平さんにリレーインタビューを実施、それぞれの魅力全開にお届けしてまいります。
第4回目は台詞0、戦慄のハンマー・ボーイと化した鈴木さんに単独インタビューを実施しました!
出典: NOSH(ナッシュ)
Q:『jam』で鈴木さんが演じたテツオは、台詞がありませんでした。会話で読み取る情報量が少ない分、役作りも大変でしたか?
鈴木伸之(以下、鈴木):本当に台詞、一言もないですからね(笑)。役者でセリフがひとつもないって、なかなかないじゃないですか。こんな役は初めてだし、今後こういう役に出会うことはない、といっても過言ではないくらいで……。
だから、いい経験になりましたし、面白かったですし、何より、「セリフ覚えなきゃ」とか、いろいろなことを考えなくて済んだので、アクションを集中してやらせてもらったな、と感じました。
Q:ご自身でこだわった部分や、演じる上で意識したことはありますか?
鈴木:アクションです。アクションのタイミングや、いろいろなきっかけとかは、受け手の皆さんと一緒に協力して、すごくいいチームワークでやらせてもらったんです。今回、現場で一番話したのは、受け手の人かもしれないです。「ああしてほしい」、「こうしてほしい」と言って、何回も練習しました。
すごく激しく見えますけど、実際激しいですけど(笑)、誰も怪我をする人はいなかったですし、ほとんど一発OKでやらせてもらえて。本当に、いい緊張感と集中力をもって、現場でやらせてもらったなという気持ちがあります。
アクションは、本当に受け身の人のリアクションがすごく大事なんです。殴る人がいくら格好よくやっても、受け身が弱いと、その威力も弱く見えてしまうから。そういう意味では、才能のある方が周りにいらっしゃったので、本当にありがたかったです。
Q:臨場感とでもいうんでしょうか。痛々しさを感ました。
鈴木:今回は特に生々しさがあった気はします。何回もやると、段取りになってしまうんです。「右で殴った後に、左でガード」となっていっちゃうと、つまらないので。それが同時になったり、どうなるかわからない生の空気感みたいなものを、すごく大事にしてやらせてもらったんです。
出典: NOSH(ナッシュ)
Q:蹴り、ハンマーの扱い方なども手練れていました。研究も重ねられましたか?
鈴木:研究はしなかったですが、何回も何回も、同じアクションを皆で練習して、いらない間は詰めて、とにかくタイミングを合わせて、本当に阿吽の呼吸になるレベルまで一緒にやらせてもらえたからだと思います。
Q:仕上がったアクションを観て、自分に惚れ惚れしたりも?
鈴木:いえいえ(笑)!でき上がりを見て、すごく納得はできました。アクションって、やっぱり迫力があるじゃないですか。男にとっては、特に「かっこいいな」と憧れるひとつの武器と言えると思いますし、やりがいもありますしね。
出典: NOSH(ナッシュ)
Q:そして本作は劇団EXILE総出演です。最初に企画を聞いたとき、率直にどのように感じましたか?
鈴木:劇団EXILEとして出させていただくのが初めてだったので、うれしい気持ちと、ワクワクと「どんな映画になるんだろう?」という期待と……いろいろな気持ちがありました。
Q:今、皆さんがそれぞれのフィールドで活躍されていますよね。一緒の作品に出ることによって、改めて感じたことはありますか?
鈴木:本当に最近は個々での活動が多いので、成長と言いますか、ひとりひとりの個性がすごく出たんじゃないのかな、と思います。全員、まったく違った役どころを演じていますし、劇団EXILEが全員集まると「こういう画になるのか!」みたいなところも、初号(試写)を観させてもらって、すごく感じました。
出典: NOSH(ナッシュ)
Q:同じ作品でやられてみて、刺激を受けたこともあります?
鈴木:ありますね。それぞれが、それぞれの場所でいろいろな作品に出て、自信もつけてきているなと感じました。一緒に芝居をしていて、みんなが自分の役を「良いものにしよう」、「大事にしよう」という気持ちがあるなって思いました。そういう想いを感じられたのは、自分にとってすごくいい刺激になりました。
Q:普段から皆さんの出られている作品は御覧になっていますか?
鈴木:観ています。オンタイムで観られるときは観ますし、観られないときは録画をしたりもして。会ったときに「観たよ」、「ああだったね」、「こうだったね」みたいに、簡単ですけど話すようにしています。伝えると、やっぱり喜びますし。
Q:鈴木さんも言われたりします?
鈴木:そうですね!観てもらわないと始まらない仕事でもあるので、まずどんな評価でも観てもらうことが嬉しいです。(取材:編集部、文:赤山恭子、写真:関竜太)
インタビューは後編に続きます。
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