ヤミ金ならぬ“ハメ金”男の卑劣手口　利息と性行為で大儲け３６歳公務員を逮捕

　好き放題ヤッて金も増えるなら「素晴らしい」との供述も本音だろう。完済した女性の借用書は処分したというので、数十人単位の女性が体を差し出したとみられる。

　獲物の女性を見つけるのは、個人間融資を扱うネット掲示板だった。

「１２年ごろには個人間融資のネット掲示板を見つけ、今回の犯行のノウハウを得ていた」（同署）

　焦げ付いて一般の金融機関からは借金できないため、掲示板に「お金を貸してください」と書き込んだ女性たちに接触し、フリーメールで希望額や面接場所をやりとりしていた。

　セックスは口約束だったが、厳密に履行されていた。「性行為を断ると、利息に５０００円上乗せしていた」（同署）。藤田容疑者にとっては、性行為を拒否されても、高利息の借金を返済されても、どちらに転んでもおいしい条件だ。

　今回の犯行は、１７年末の別事件の捜査から浮上した。被害者の申告からは明らかになっていないが、法曹関係者は「借金の後ろめたさから被害届を出せない人がいるかもしれないが、性行為とセットの借金は返す義務が生じない場合がある。一度は相談を」と話す。

　個人間融資のネット掲示板には、お金に困った多くの男女が「今日必要」「明日には必要」「絶対返す」など必死に貸し手を求めている。中には「アダルトお断り」と書き込む女性もいるのは、逆に借金と引き換えのエロ行為が横行する事実があることに他ならない。

　事情通は「商工ローンや闇金では、女性の裸の写真も撮影することがあった。『逃げるな。逃げたらバラまくぞ！』というメッセージです。こいつもハメ撮りくらいはやっている可能性がありそう」と話す。

　同村の職員になったのが、犯行に手を染める前年の１１年４月だった。健康福祉課で介護保険や障害福祉の担当をしていた。昨年４月から林野庁に出向していた矢先に逮捕され、あわてて村の人事財務課付とした。羽振りの良さなどは感じられなかったという。

「公金ではないが、村から出た給料で行われたこと。事情聴取のうえ、懲戒委員で厳正に処分したい」（担当者）

　なお、大阪府唯一の村である同村では昨年、買い物弱者支援策を悪用し、弁当店開業のための補助金をだまし取る“弁当詐欺”も発生している。