神話警察24時コミックスついて色々と
2019年7月27日 00:51
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全体公開
最近実行した作品の一斉削除におきまして、作品を楽しんでくださった方々に失礼を働いたことをここにお詫びします。今回の件で被害者なのは間違いなくみなさんです。
一連の件を有耶無耶にしたままというのはいちばんいけない行為であると思い、また、私自身現状をすべて把握しているとは言い難く、これから先へ進むため情報を集めたいとやっと心の整理がつきましたので、私が知っている限りの「起きたこと」を綴っておきます。
嬉しいことに過去作品の再投稿を希望する声もありましたが、どうしてもその気が起きないのは
「神話警察24時」という自分の作品に、自分が向き合うことが困難になってしまったためです。
どうしても、MVの作成画面を開いても、絵を描こうとしても、先を作れません。開くのも恐ろしく、作品画面も見たくないという気持ちです。なので関連作品ごと消してしまいました。
この削除につきましては私の個人判断です。おそらく、「神話警察24時」含めクトゥルフ神話モチーフ群像作品におきまして、完全に筆が折れた状態なのだと思います。
作る気が起きませんし、作るのが怖いです。
最初からお話しします。
まず、「神話警察24時」のコミック化については、私は最初から視野に入れた状態で作品を作成していました。
私の理想は、「私がゲーム更新を担当し、漫画のネームまでを担当し、作画は別の方に分担していただく」というかたちでした。
そして、ゲーム作成の懇親会でRPGアツマール運営の方とお話しする機会があり、
その時点で3章ほどまで更新されていたのですが、「商業化を考えているのなら、お力にならせてほしい」と名刺交換させていただきました。
そのままお話が進み、「月刊フラッパー編集部さまが、コミック連載について手を挙げてくださっている」とRPGアツマール運営の担当さんから伝え聞き、原作として漫画連載を参加させていただくかたちになりました。
ここまでに対面での打ち合わせ、通話での打ち合わせが幾度かありましたが、すべてドワンゴの方のみとのお話しであり、月刊フラッパー編集部さまが所属するKADOKAWA側と私が直接会話する・連絡することはありませんでした。
ネームについては、ドワンゴ側の担当者さんとお話の際に、「編集部は漫画家さんを育てたいと思うし、漫画家さんで作画だけをやる、というのは(漫画家さんご自身が)あまり好まない方が多い。いちから作品を構成したいと思う」とのことでしたので、
私は神話警察24時のプロット、設定資料をすべて提出し、そこからネーム作成~は漫画家さんと編集部さんにお任せすることにしました。
「素人の私よりも、漫画のプロである漫画家さんと、編集担当さんがお話作りをし、構成し直したほうが、より面白い作品になるだろう」という考えから、私も信頼しました。
当然あるものと思い込んでいたため、私が確認を怠っていたのですが、連載を担当してくださる漫画家さんと、担当編集さんとの直接の面会、打ち合わせ、通話、メール連絡、すべて、ありませんでした。
連載開始までに一度機会を設けてほしい、とお願いしましたが、「編集部に伝えておきます」とだけでその機会や連絡は訪れず、
素材やシナリオ文、プロットのみを渡した状態で作成された第一話のネームが送付され、確認をお願いされました。8月1日のことでした。
連載開始のフラッパーは10月5日発売だったので、この時点で不安を覚えました。
私は「連載はネーム状態で3話まで作成してから連載会議」というS社の形式しか知らず、また、雑誌も「9月号発売時点で10月号の原稿ができている」状態が当然だと思っていたからです。
スケジュール的に「3話まとめてくれないと判断しようがない」「自分の想定していた(私はドワンゴ側の担当さんに戦闘メインバトル漫画で、と予めお伝えしていた)作品とは毛色が明らかに違う」ために、
この時点で私の要求は「最初からバトルものに練り直して、ネームだけで3話まで持ってきてほしい」だったのですが、残されたスケジュールでは明らかに不可能です。漫画家さんに過負荷をかける訳にいきませんし、一任した手前言い辛く、また、ゲーム側の私と違ってKADOKAWAさんは出版社なのだから、専業で商業の方が低質な作品を出すわけがない、こっちが正しいはず、という気持ちがありました。
この時点で齟齬が生まれていたと思います。
担当の漫画家さんと、担当編集さんと、直接のやりとりや打ち合わせがあったなら、容易に回避できたことです。
なので、その後も何度か「編集部と直接連絡をとれるようにしてほしい」と申し出ました。
そのとき、ネームの受け取りや確認について、完全に「RPGアツマール運営担当」の方を挟んだ伝聞状態でした。
私は間にアツマール担当を通す意義が見いだせず、また、伝聞状態になり、うまくフラッパー編集部さまとの意思疎通ができていない、と既に感じていたので、かなり強めにお願いしました。
回答は「ドワンゴを挟んだ状態でやりとりをし、ドワンゴがあたりめをプロデュースして、フラッパー様に紹介しているというかたちでドワンゴにも利益の分配がされているため、ドワンゴを挟まずにやりとりはさせられない」、とのことでした。
プロデュースによる利益分配の発生については契約書を交わしており、異論はありませんでした。
なので、「利益の分配はある状態のままで構いませんので、編集担当の方か漫画家の方と打ち合わせをしつつ、一緒に漫画を作れるようにしてほしい」と何度もお願いしました。
それはできないの一点張りで、実現はしませんでした。
「普通、原作者と作画担当の方は打ち合わせをしません」とも言われました。
昨今、原作と作画で別れた漫画連載は珍しくなく、別メディアからのコミック化も増えたと思います。なので、もしも、知っている方が居たら、私に教えてください。
原作者と作画担当の方は、直接の打ち合わせなどしないのでしょうか。これが普通だったのでしょうか。
これについては、私は同人でしか作家活動をした経験がなく、判別がつきません。
これが知りたくて、この記事を書きました。
私は、フラッパー編集部さまについて、漫画家さんについてなにも知りません。
内情がどうなっていたのか、どんなやり取りがあったのかも知りません。見せてもらえなかったからです。なので、何が悪かったのかすら知りません。
ひとつだけ、何度も誤字がひどく、「六朗」を「六郎」と誤記するミスが特にひどかったので、そこだけかなりきつく言及しました。
「1度ゲームをプレイしていれば絶対にしない名前ミス」を連発されたので、「もしも漫画家と担当編集の方がゲームをプレイしていないなら、すぐにしてほしい」と何度もお願いしました。
「ゲームはプレイしましたか」と訊ねてくれと何度も言いました。アツマールの担当さんは、それについては頑なに答えてくれませんでした。どうしてでしょうか。
漫画連載の打ち切りが決まって、ようやく「両者ともプレイ済みである」と明言していただきましたが、それは事実でしょうか。
ご本人と連絡を取れる手段がなく、私は知る由がありません。
私は、まあ、連載時の誤字は、なくもないだろうとのみ込みました。
発売された単行本1巻に誤字がありました。
P30 誤)警視庁刑事部捜査第六課特別司令隊
正)警視庁刑事部捜査第六課特別指令隊
P128およびP145
誤)日菜子
正)日奈子
日奈子は主人公の娘の名であり、主人公の行動の原動力で、物語の核心部分に触れるキャラクターでもあります。
単行本の誤字とは、こうも頻出するものなのでしょうか。
ネームチェックは私を一度通すので、そこで発見しつくせなかった私の落ち度でもあります。しかし、自分で書きだすときは絶対に間違えようもありませんが、書かれているものから誤字を見つけ出すのは、本当に、ゲーム原作者のやる仕事だったのでしょうか。
私はそうは思わず、ざっとお話の流れに目を通し、一部会話などを指摘して修正してもらうのみでした。私がおかしかったのでしょうか。
業界の方がいらっしゃいましたら、教えていただきたいです。校正が原作者の義務で、私の落ち度だったのでしょうか。
漫画の打ち切りについては、「私の原作作品が雑誌読者には受けず、単におもしろくなかったのだろう」とあきらめがつきます。
単行本の誤字が、特に娘の名前を間違えていたのが、本当にショックでした。
原作が駄作だとしても、そこだけは間違えてはいけない箇所でした。
チェックを見逃した自分が憎く、また、担当編集は誤字確認を行ったのか、という怒りもありました。
誤字確認は担当編集さんか、校正担当の方の仕事だと、私は思います。
重なる誤字のたびに「やる気がないのなら、担当編集さんをやる気のある別の方に変えてください」と一度ではなく言いました。
結果、私の所感を申し上げますと、「私の作品に興味のない人が作った漫画だな」という結論に落ち着きました。
一度でも、フラッパー編集部さまから直接の謝罪があれば、私は納得したかもしれません。
誤字のたびアツマールの担当さん越しに「訂正と謝罪」が表されるのみで、直接の謝罪はいっさいありませんでした。一度もです。
メールでも、通話でも、打ち合わせでも、直接の謝罪があれば誠意を感じたのに、アツマール担当さんからはただ、
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『神話警察24時』の単行本やネームの確認は、
基本的にはドワンゴとあたりめさんが監修済なので、
フラッパー編集部・ドワンゴ・あたりめさん3者に責任がある状態で、
編集部がツイッター上で謝罪を行った状況です。
以降の体制において、誤字脱字が発生しないように努めており、
編集部側も、過去の誤字脱字についてはツイッター上とWeb掲載の訂正を行い、再発防止に努めており、
ドワンゴでも誤字脱字に関して確認を進め、現時点では誤字脱字は発生していないという認識です。
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との回答でした。
メールででも、謝罪を一言いただくのを願ったのは、非常識な行いだったのでしょうか。
これがすべてです。
一連の流れから、ずっと私は作品を粗雑に扱われていると感じており、その結果、作品を大事に思えなくなり、神話警察24時と向き合うことへ恐怖を覚えるようになってしまい、これについては完全に筆を折りました。
本当に申し訳ありません。なにより楽しんでいただけた方に、ご迷惑をおかけしました。
ゲームの再投稿は「BOX」のみ同じ世界観ではないので、続けようと思っています。それでも本当にわかりません。挫けてしまいました。あまり期待しないでゆるくお待ちください。
あたりめ 2019/07/27.