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【サッカー】

メルカリが鹿島の経営権取得

2019年7月31日 紙面から

右からメルカリの小泉社長、鹿島・庄野社長、日本製鉄・津加執行役員=東京都内で(松岡祐司撮影)

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 フリーマーケットアプリを運営するIT大手メルカリ(東京都港区・小泉文明社長)と、J1鹿島の親会社である日本製鉄は30日、鹿島の株式を譲渡する契約を結んだと発表した。メルカリが鹿島の発行済み株式の61・6%を約16億円で取得し、経営に参画する。公正取引委員会の承認を経て、8月30日に譲渡の手続きを完了後、小泉社長をトップとする新体制を発表する。

 日本製鉄は株式の11%を保有し、主要株主として引き続き経営に関与する。鹿嶋市を中心としたホームタウン、本拠スタジアムも変わらない。

 小泉社長は顧客・ファン層の拡大やブランド力の向上、ビジネス機会の創出を掲げ「伝統を大事にしつつ、テクノロジーによってグローバルでナンバーワンのチームにしていく」と宣言。通信の5G時代を見据え「新しいライフスタイルを提案したい」などと、地域との共存による成功モデル構築に意欲を示した。

 楽天(J1神戸)、サイバーエージェント(J2町田)に続く、隆盛を極めるIT企業のJリーグ参入。大型補強を進める神戸とは対照的に、小泉社長は「育成を大事にしてきた(鹿島の)考え方を順守していく。大きな補強は考えていない」と話した。 (松岡祐司)

 

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