サマー2000シリーズ第3戦「第55回小倉記念」(GIII・8月4日・小倉・芝2000メートル)で実力馬カデナが急死した父ディープインパクトにささげる復活の勝利を目指す。17年の弥生賞以降は2年以上も白星から遠ざかっているものの、近2走は連続3着。3つ目の重賞タイトルへ初の小倉で躍動する。
復調した実力馬カデナが夏の小倉伝統の重賞で3つ目のタイトルを狙う。17年の弥生賞V後は2年以上も不振が続いたが、前々走の福島民報杯、前走の巴賞で連続3着。中1週で函館記念も視野に入っていたものの、中竹師は「ローテも厳しくなるし、あの段階では賞金的に出られるか分からなかった。ゆったりとしたローテが取れ、いい状態で出せそうだし、かえって良かった」と前向きにとらえる。
初の小倉にも「福島、函館でいい競馬ができたし、小回りは対応できそう」と不安視していない。厩舎は今夏、ラジオNIKKEI賞をブレイキングドーンで函館2歳Sをビアンフェで制するなど好調。ともに前田幸貴オーナーの所有馬で、今回は父・幸治さんの所有馬だ。「オーナー(一族)の勝負運の強さにも乗りたいね」と期待を込める。
2歳時に京都2歳Sを制すなど、早くから頭角を現していた。完全復活を証明し、30日に急死した父ディープインパクトに弔い星を届ける。 (栗東取材班)