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【競馬・ボート・競輪】

[競馬]GI馬次々と輩出 ディープインパクトは偉大な父

2019年7月31日 紙面から

宝塚記念を制したディープインパクトのたてがみを撫でる武豊=2006年6月25日

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 社台スタリオンステーションでは30日、駆けつけた報道陣に事務局の徳武英介さん(57)が詳細を説明した。

 「けさの6時40分に急死。大変残念な結果となりました。何とか種付けを復活させたいと積極的な治療をしてきましたが…。立てなくなってから一日近くたっていたのでこれ以上はかわいそうという獣医師の判断でした。安楽死というと、言葉としては良くないけれど、馬も観念しているところがあって、痛みを通り越して静かにしていた。寝ている感じでしたね。苦しんで、という感じではなかったです」

 2006年に種牡馬入りし、12年から7年連続でリーディングサイアー(子の獲得総賞金1位)に輝くなど子どもたちも次々と活躍。

 「種牡馬としては優等生。サンデーサイレンス(SS)系は騒いでうるさくて、下町の子みたいでしたが、この馬はお上品。それでいて子どもが走る。特別な馬でしたね。体も大きくないし、筋肉質でもない。それでいて速く走れる。たけだけしくない。常に冷静でしたね」

 今年の種付けは24頭。その繁殖牝馬の多くが外国人オーナーで出国するため、日本で産まれそうなのは4、5頭という。最後の産駒デビューは3年後だ。「これだけSS系を広げた。晩年の子でSS系の大幹をつくった。いい馬が競り市に出されて高値が付き、その子が活躍する。今までやりたかった日本の馬産を実現してくれた。本当に血統のいい馬が大レースで沸かせてくれる。ファンにとってもわかりやすい競馬をやってくれた。キャラクター的にも、誰からも愛される馬でした」

 事務局への電話はマスコミやファン、関係者から、辛らつな意見(種付け頭数が多いなど)から感謝の言葉まで30件近くあった。

 

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