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【競馬・ボート・競輪】

[競馬]名馬の死に関係者も涙 ディープインパクトは宝

2019年7月31日 紙面から

菊花賞を制し、3冠達成をファンにアピールする武豊。右は池江調教師、左は金子オーナー=2005年10月23日、京都競馬場で

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 現役時代に管理した池江泰郎元調教師も驚きを隠せなかった。「けさ、連絡を受けました。今年は20頭くらいしか種付けをせず、その後も大事にしてもらっていたと聞いたのですが…。まさか、こんなに早く逝くとは」と沈痛な様子だった。

 調教師として悲願だった日本ダービーをプレゼントしてくれた。「思い出はたくさんあって、何をしゃべっていいのか分からない。この馬にはいろんなものをもらった」と振り返り「ぼくにとっては宝だったね。競走馬としても種馬としても、最高の成績を収めていた。今は冥福を祈るだけ。もう少し長生きしてほしかった」と話した。

◆市川厩務員「日本競馬変えた」

<生産者・ノーザンファーム吉田勝己代表>「ノーザンファームの過去の生産馬の中でも間違いなく最高の競走馬でした。種牡馬としても大成功していただけに本当に残念です。心よりご冥福をお祈りします」

<市川明彦厩務員>(ディープインパクトを現役時代に担当。現在は千田輝彦厩舎で厩務員を務める)「種牡馬として日本の競馬界をリードしてくれましたし、日本の競馬を変えてくれた馬。ちょっと早過ぎますね。長生きしてほしかったです。残念です」

<西内荘装蹄師>(ディープインパクトの現役時代の装蹄を担当)「僕の装蹄師人生を変えてくれた馬。感謝しかないですね。あれだけの馬とはあの後も出会えていませんし、あの馬を超える馬にも出会えていません。僕の装蹄師人生で非常に大きな存在でした」

<池江泰寿調教師>(ディープインパクトを管理した池江泰郎調教師の息子。産駒でGI7勝)「突然の訃報に驚いています。競走馬、種牡馬の両方で超一流の成績を残すのは世界でもまれなことだと思います。日本の競馬界に大きな貢献を与えてくれた偉大な馬でした。日本の競馬史上最高の馬だと思います。こんなに早く亡くなるのは、残念としか言いようがないです。以前からディープの子どもで凱旋門賞を勝ちたいと言ってきました。それがかなえられていないので、残り少ない産駒で実現できれば。どうか安らかに眠ってください」

◆金子オーナー「涙が止まりません」

 ディープインパクトの金子真人オーナー(金子真人ホールディングス株式会社代表取締役)は「無敗の三冠馬をあっさり成し遂げてくれたことはとても感動しましたし感謝しています。最も感動したのは凱旋門賞で負けて帰国した直後にジャパンカップ、有馬記念を連勝してくれたことです」と現役時代を回顧。「その直後、あまり前例のない4歳での種牡馬入り後も大成功してくれました。マカヒキとワグネリアンの2頭のダービー馬も私にプレゼントしてくれました。突然の訃報に涙が止まりません。心から冥福を祈ります」と追悼した。

 

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