【ドラニュース】岡田ぼう然…9回サヨナラ被弾 与田監督「信じて使っていく」2019年7月31日 紙面から
もつれにもつれた試合は悲劇的な幕切れで終わった。中日は30日の阪神戦(甲子園)に6-7で逆転サヨナラ負け。中盤以降は二転三転するシーソーゲームで、4安打2打点と奮闘した阿部寿樹内野手(29)ら打線が粘り強く反撃したものの、投手陣が新外国人のソラーテにサヨナラ弾を含む2本塁打を浴びるなど踏ん張れなかった。敵地での6連戦は黒星スタート。ここ10戦で1勝9敗の悪い流れを止める選手が出てきてほしい。 ソラーテが放った打球が高々と舞い上がった。まさか…。浜風にも乗ってグングン伸び、最後は左翼ポールに直撃した。悪夢の逆転サヨナラ負け。マウンド上で打球の行方を見つめた岡田は帽子をとり、ぼうぜんと立ち尽くすしかなかった。 「起用しているのはこちら。しっかり逃げ切ることができなかった。野手は粘り強く再逆転してくれて、あとは本当にバッテリーで頑張るしかないというところ。結果が出なければ、当然、監督の責任になる」 悲劇の結末を見届けた与田監督は、継投がうまくいかなかった責任を背負い込んだ。先制しては追い付かれ、逆転を許してはひっくり返した。8回には難敵のジョンソンから堂上、京田が執念の連続適時打。勝利を手元に引き寄せたはずだったが、9回裏に暗転した。 当然、R・マルティネスに代わって守護神を務める岡田を送り出した。いきなり先頭の近本に、2球目の速球が甘く入っところを右前へはじき返された。続くソラーテには内角高めに浮いた球を被弾した。たった3球で、追い詰めたはずの虎に奈落の底へと突き落とされた。 「調子が良くて抑えられる、悪くて抑えられないというのは、1軍の投手じゃない」と言葉をしぼり出した左腕。ソラーテへの1球も「実際に打たれているので、甘いか、高いか、力がないかと思います」と自らを責めた。23日の広島戦(マツダ)でも3点のリードを守り切れなかった。簡単な役目ではないとはいえ、苦しんでいる。 「一回うまくいかなかったら代えるなんてことをやっていたら、選手も不安でしょうがない。信じて使っていく。信じる要素があるから岡田を抑えにしている」と新守護神への揺るがぬ信頼を口にした指揮官。今季9度目のサヨナラ負けで阪神戦の連勝も7で止まった。
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