(cache)Sylvia's Mother - しりはた
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Sylvia's Mother

翻訳
09 /18 2016
「Sylvia's Mother」(Simon Smith作)の翻訳です。
F/fで母/娘モノ。道具は平手・木べら・上履きです。

舞台は1950年代、英国。まえがきを読む限りでは、作者も英国人のようです。12歳の男の子フィリップの一人称で、近所に住むおてんばな女の子シルビアが母親にお仕置きされる光景を描く連作「Sylvia's Mother」シリーズ、その第一編です(全七編)。お仕置きの厳しさはもちろんのこと、「シルビアのママ」のウィットに富むせりふ回しがなんとなくこちらの嗜虐心をそそります。少年が往時の少女を回想するお話形式でもありますから、ジュブナイル設定が好きな方も楽しめるのではないでしょうか。

なお、原文は以下のアーカイブサイトで読むことができます。黎明期のニュースグループ等に投稿されたものと推察されます。
http://www.geocities.ws/mhdses2/z252.html

以下、翻訳です。
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この物語はすべてフィクションであり、読者を楽しませることのみを目的として執筆されたものです。作者は、子供の体罰をことさらに推奨する立場をとりません。物語の中で描かれるお仕置きは、物語が設定された時代においては当然とみなす人々が大勢いましたが、現在のイギリスにおいては虐待に近く、違法であるとみなされることと思います。この物語は、1950年代のイギリスを舞台としています。イギリス英語圏にお住まいでない方は、「pants」は「underpants(パンツ)」、「vest」は「singlet(タンクトップ)」に読み替えてください。

シルビアのママ

 「ごめんねフィリップ君、シルビアは外で遊べないの。あの子はとても悪い子だったから、今日一日自分の部屋で過ごすように言いつけてあるのよ」

 「えっ…」 私はがっかりして言った。私が当時住んでいた地域は住宅がまばらで、同じくらいの年齢の遊び相手は貴重な存在だったし,男の子の姿もみかけなかった。だから、シルビアは私を見下しているばかりか時として悪さをするような女の子だったけれど、私とシルビアは、親友とまではいかなくても良く一緒に遊ぶ仲間だった。彼女が外出を禁じられる(being kept in)と(1950年代の英国では「grounded」という言い方はしなかった)、私は手持無沙汰になってしまうのだった。

 おばさんは、私をかわいそうだと思ったらしい。「入って。オレンジスカッシュとビスケットがあるから。」と彼女は私を招き入れた。尻込みしつつ、私は彼女の後をついてキッチンに入った。私はヒューズおばさんが好きだったが、どこか彼女が怖かったからだ。おばさんは変わったユーモアのセンスの持ち主で、茶目っけを出して楽しむ傾向があり、私はそれに困惑し居心地が悪くなることが時たまあった。あけすけに物を言う性格のシルビアがいないと、この家で私はすぐにきまりが悪くなるのだった。しかし、おばさんは私を歓迎してくれて、私が出されたビスケットとジュースをちまちまちびちび食べたり飲んだりしていると、目を輝かせてこう言ったのだった。「本当言うとねフィリップ君、君がこの家に遊びに来たのもまるっきりの時間の無駄ではないとおばさんは思うわよ」

 「えっ?」と私は同じように返事をした。私は、普通の12歳のこどもと比べて、自分が言いたいことをなかなか言葉にできない内気な少年だった。

 おばさんは私の顔を見てにっと笑うと、私に返事しないままで、キッチンの入口の扉まで歩いていき、大声で呼ばわった。「シルビア!急いで降りてきなさい!」

 2階のドアが開く音がして、階段を下りてくる足音が聴こえた。それから、不機嫌そうな顔をしたシルビアが、どすどすと大きな足音を立ててキッチンに入ってきた。私の顔を見るなり、彼女は立ち止まり、怪訝そうに尋ねた。「この子、うちで何してるのよ?」

 「フィリップ君は私に招待されてここにいるんです」とおばさんは落ち着いた声で答えた。「静かに考える時間をあげても、あなたの態度には改善が見られないのね。心配しないでいいのよシルビア、もっとじかに効く方法をママは知ってますからね」

 「ママ!その方法は…」シルビアは抵抗しはじめた。

 「口答えしない!」おばさんは、急に厳しい声を出した。

 シルビアは納得がいかない様子で下唇を突きだし、私のほうをにらみつけたけれど、じっと黙っていた。私には二人の間で交わされた会話の意味が半分も理解できなかったけれど、これから何か大変なことが起きようとしていることだけは理解できたので、湧き上がってくる期待感にひとり胸を膨らませていた。

 シルビアは私の一歳年下で、自分より少し背が高くしっかりとした身体つきをしていた。彼女はきれいな金髪をゆるいポニーテールにまとめ、青い瞳を持ち、鼻筋が通った顔にはそばかすが散らばっていた。今日の彼女は、綿でできた花柄のワンピースを着ており、下にゴム底の上履きをはいていた。

 「どうしたらいいと思う、フィリップ君?」おばさんは考え込むように、「シルビアをどう扱ったらいいと思う?」「うんとお尻にお仕置きをすることになるのはもちろんだけど、ひざの上で叩くべきかな?それともあの椅子に乗せて叩く?それともあの机を使ってみる?」

 年齢相応というべきか、私はレトリックとして使われる疑問文になじみはなかったが、彼女の質問に答えなくてもいいことは理解できた。もし何か答えを期待されていたとして、胸が破裂しそうなほど心臓がドキドキしている状態で答えることになるわけだけれど。

 シルビアは違う訴えをはじめた。「ママお願い、ひどいよ、だってフィリップがここにいて…」

 おばさんは優しく気にかけているような声色でさえぎった。「シルビア、この11年間であなたは学ばなかったのかしら。いくらママにお願いをしたり文句を言ったりしたって、あなたの罰が軽くなるわけではありません。むしろ重くなっていくのよ。だから、反論しようとするのはやめなさい、と忠告しておきます。口を閉じて、静かになさい」

 判断能力に欠けるシルビアは、その忠告に半分従っただけだった。彼女は床を見つめて、納得いかない様子でなにかぶつぶつつぶやいた。

 「よろしい」とおばさんは事務的な声で言った。「ひざの上であなたのお尻をうんと叩いてあげます」彼女は椅子に座ると、自分の右太ももをぽんと叩いた。「来なさい。ぐずぐずしない」

 もう一度ぎろりと私をにらみつけると、シルビアは母親のひざ近くまで移動した。彼女はそこでひざに乗るのを嫌がりこう言った。「まずあの子にうちから出ていけと言ってよ、ママ」 自分の尊厳を守ろうと最後にあがいてみせたのだ。

 「まあ、失礼な!」おばさんは怒った声で言うと、左手でシルビアの腕をつかみぐいと背中を押して、つんのめったシルビアをひざの上に乗せた。「フィリップには」(パン!)「ちゃんと」(パン!)「名前が」(パン!)「あるんですよ」(パン!)「あなたは」(パン!)「その名前を」(パン!)「きちんと」(パン!)「使いなさい!」

 シルビアがお尻にぴったりはりついたスカートをおばさんに平手でひっぱたかれるのを、私は、目を見開き、口をぽかんと開けて見ていた。これまで、私は誰かがお尻を叩かれているところを見たことがなかったのだ。両親は私にとても甘かったし、私はおぞましいほどに「良い子」を演じていたからだ。お尻に平手が飛ぶたびシルビアのポニーテールが跳ねる様子を眺めるうち、シルビアの気持ちにはかまわずこの経験を楽しもう、と私は心に決めた。おばさんの右手は動きを止め、娘のお尻に置かれていた。おしまいだった。とにもかくにも、良い経験ができたなあ、と私は思った。
 
 「それではあなたのお仕置きをはじめます」おばさんがそう宣言した。

 なんだって?シルビアはお仕置きをうけたばかりじゃないか!そう、お仕置きは済んでいなかったのだ。おばさんが娘のワンピースの裾をまくり上げると、ピンク色のパンツがむきだしになった。パンツは肉づきのいいお尻にぴったり貼りついている。おばさんは右手を振りかぶると、間髪いれずに続けて何発もお尻をひっぱたき、明らかな不快感にシルビアは身体をよじった。かなりの回数叩かれても、小声でぶつぶつ不平を言ったり、食いしばった歯のあいだから息が漏れていたことをのぞけば、殊勝にもシルビアは黙って耐えていた。しかし、回数が増えていくにつれて、シルビアは、母親の手がパンツのお尻をひっぱたくたびに、「いたっ!」「ああん!」と大きな声を出しはじめた。このお仕置きはさっきのお仕置きよりもずっと長く続いたが、驚くほど長い時間たったあと、おばさんはついに叩く手を止めて、娘に自分の膝から起きあがるように言ったのだった。起き上がったシルビアは真っ赤な顔でお尻をさすっていた。

 とても素晴らしい光景が終わってしまったことを、私はいたく残念に思った…が、なんとまだ終わっていなかったのだ。

 「よろしい。シルビア、着ているワンピースを脱ぎなさい」

 「いや!絶対脱がないから!」

 「シルビア、そうやって減らず口を叩いて、ママの言うことを聞けないような子にはほんとうにうんざりしますよ。脱ぎなさい!」

 シルビアは私のほうをにらみつけると、不服そうにのどの奥でうめき声をあげ、それからワンピースのボタンをはずしはじめた。それから、頭からワンピースを脱いで、タンクトップとパンツの下着姿になった。脱いだワンピースは手で身体の前に持っていた。

 「次は、と」おばさんは落ち着いた声でつぶやいた。「ワンピースはそこに置きなさい」

 ふくれっつらをして、シルビアはワンピースを言われた方向に放り投げた。ワンピースは床に落ちた。

 「拾いなさい。そこのイスにきちんと置きなさい」 驚くほど落ち着いた口調で、おばさんが言った。

 またも殺意に満ちた目で私をにらみつけると、シルビアはワンピースが落ちた場所まで歩いた。肉のついた彼女のお尻で、ピンク色のパンツはすでにぱつぱつの状態になっていたけれど、ワンピースを取るためにシルビアがかがむと、パンツはさらにお尻に食い込んだ。パンツとお尻の素肌の境界線は、パンツよりももっと濃いピンク色で縁どられていた。シルビアはおざなりにたたんだワンピースを、イスの上に放り投げた。

 「来なさい。こっちのイスに腹ばいになりなさい」おばさんが命令した。

 そのイスは、90cmくらいの高さで、四本の脚がついていた。腰をかけるところは円形だったから、四本の脚をつなぐ横木もわっかの形をしていた。シルビアは年の割には背が高かったけれど、このイスに腹ばいになるには、まずはその横木に足をかけないといけなかった。おばさんは、頭や腕がシートの向こう側にぶら下がるようにはみだし、太ももから下はこちら側にぶら下がるように、シルビアの身体全体を前に移動させた。お尻は真ん中の位置に固定された。

 「上出来」とおばさんは言った。シルビアの姿勢が固まって、ようやく満足したようだった。

 私もこの光景に満足していた。ぴんと張ったピンク色のパンツをはいたシルビアのお尻が、構ってくれといわんばかりに突き出されていた。おばさんもシルビアのお尻に同じ気持ちを抱いたのだろう。キッチンに行って、料理道具箱から木製のへらを取りだしてきた。この木べらは、私の母が何か混ぜるときに使う、ぼろぼろになった小さなへらとは別物で、30cm近くある長い持ち手がついていた。持ち手の先の混ぜる部分は大きい楕円形で、表はへこんでおり、裏は平らになっていた。おばさんはこの恐ろしい見た目をした道具を手に、シルビアの左のお尻の後ろに立った。次に何をするかはすぐにわかった―というほど単純ではなかったようだ。おばさんは、娘の震えるお尻をすぐにひっぱたくことはしなかった。その代わり、ふとももをぴしゃりぴしゃりとひっぱたいた。左右それぞれ6発ずつ。ふとももの下のほうを3発、ふとももの上のほうを3発。このふとももへの連続打は、シルビアには相当きつかったようだ。木べらがふとももに弾けるたびに、彼女は悲鳴をあげ、脚をばたつかせて、なんとかしてそれを避けようと無駄な努力を続けていたから。

 おばさんの手の動きが止まり、シルビアと私は次になにが起こるのかと待ち構えていた。私はこれですべてが終わりなのかと心配し、シルビアはこれで終わりにはならない場合を思って恐怖していた。お仕置きは終わっていなかった。恐ろしいほどの時間がたってから、おばさんは、静かに娘がはいている下着のウエスト部分のゴムをつかむと、ゆっくりとおろして、お尻をむき出しにし始めた。

 「やめてよ、ママあ!」さっきお尻を叩かれていたときよりも大きな声でシルビアは叫んだ。彼女は手を後ろに回して下がったパンツをおさえた。私はわくわくしながらそれを見ていた。彼女のお尻はすでに半分むきだしだった。

 「手を離しなさい、シルビア」おばさんは命令した。「でないと罰が重くなりますよ」

 シルビアは母親の呼び掛けを無視し、自尊心を守る最後の砦をなんとか守ろうとパンツをつかんで離さなかった。「お願いママ。フィリップがいるのにパンツをおろすなんて絶対い・や・だ!」

 それに答えて、おばさんは左手ではしっかりとつかんだままで、静かに右手をパンツから放した。それから木べらをとると、シルビアがパンツを握りしめているこぶしを叩いた。

「痛い!痛いっ!」シルビアは叫び、手を離した。パンツが膝までひきずり下ろされた。「やだあああ!」シルビアが泣き声をあげた。

 たっぷりと肉のついたシルビアの丸みを帯びたお尻が、あっさりとむきだしになった。私は一人っ子だったから、女の子のお尻を見るのはこれがはじめてだった。さっきのお仕置きで、すでに皮膚の色は濃いピンク色に変わっていた。そんなお尻の様子を、とても魅力的だと私は思った。私がシルビアのお尻に感服している暇を与えずに、おばさんはお仕置きの続きにとりかかった。今回は、かわいそうなシルビアの裸のお尻に、木べらがふるわれた。いまや邪魔なパンツはなくなったので、シルビアのお尻のふくらみが木べらがあたるとまっ平らになり、一瞬でそれを跳ね返して元の形に戻る様を鑑賞することができた。木べらがお尻にはじけるたびに、肌に真っ赤な跡が次々と浮かびあがった。

 「ひいっ!痛い!痛いよー!」シルビアはますます取り乱し、大きな声をあげた。涙があふれだしている。おばさんは娘のそんな反応をまったく意に介さず、木べらでシルビアを打ちすえ続け、シルビアのお尻から両足のももの上の部分まで全体を、余すところなくひっぱたいていた。しかし、ついにおばさんは木べらを置くと、娘に起き上がるように促した。

 「パンツはそのまま」大泣きしている娘におばさんは言いつけた。実際には、下着にかまう余裕はシルビアには残っておらず、彼女はお尻をおそるおそるなでさすっていた。「キッチンの飾り棚の脇に行って、壁に向かって立っていなさい。両手は頭の上で動かさないように」シルビアは素直に従った。きついお灸をすえられた直後とあっては、シルビアがいつも見せている反抗的な態度も影をひそめていた。ひざのあたりまでパンツがさげられたままだったので、よたよたと無様なかっこうで飾棚までなんとか歩いていくと、そこで熱を帯びた恥ずかしいお尻をさらして立っていた。おばさんは木べらを洗うと、別の小さい木べらを使ってケーキの種を混ぜ始めた。私は座って動かなかった。そこから立ち去る理由もなかったし、シルビアがさらしている真っ赤なお尻を眺める楽しみをみすみす逃したくはなかったからだ。20分が経過したのち、シルビアの涙も乾いたころ、おばさんは娘にパンツをあげて部屋にあがるように指示した。しかし、シルビアがワンピースに手をかけようとしたとき、おばさんはワンピースはそのままにしておき、着ないようにとぴしゃりと言いつけた。私はほとんど信じられない思いだった。この命令が意味するところは?そんなことあるわけがない、でも、ひょっとして、もしかすると?

 おばさんはまるで何事も起きなかったかのように私にぺちゃくちゃしゃべりかけてきたが(確かに、彼女にとっては何も起きなかったのと同じだったのだろう)、私はといえば普段の奥手な性格に輪をかけて口が重い状態で、最大限の努力をして何も気にかけていない風を装っていた。しかしもちろん、私の心の中ではいろいろな思いが激しく去来していて、おばさんがケーキの種を混ぜたボールを洗うために水道の水を出したとたん、私は自分がトイレに行きたかったことに気がついた。私は二階に駆け上がり、シルビアの部屋の扉の前を通り過ぎた。部屋の中からは、シルビアが大きな声で、毎日の生活への悪態と、特に母親と私の悪口を言っているのが聞こえてきた。同時に、部屋中のものを手当たり次第に投げているようだった。私はトイレを済ませると、キッチンに戻った。

 「シルビアはどうしてた?」おばさんが話しかけてきた。

 「それは言えないです」と私は返事した。簡単に友達を告げ口する人間とはみられないような言動をとりつつも、おばさんの予想があたっていることを暗にほのめかしたのだ。

 「なるほどね」とおばさんは言い、私にとっては期待外れの態度で、こう言った。「リビングでチェッカーでもする?」

 普段は自分が得意なゲームでスキルを見せることを楽しむ私だったが、そのときの私の頭の中は駒を動かしていてもさっきの出来事でいっぱいで、あの興奮に比べると、何をしていてもどうにも盛り上がりにかけた。それで、ケーキをオーブンで焼いているあいだおばさんと私は何試合かゲームをしたけれど、全試合私の負けだった。昼食を取るために家に戻る時間が来たとき、この日のお楽しみはこれでおしまいなのだと私は自分で自分を納得させたのだった。

 「そういえば」またしても私から勝ちを奪うと、おばさんは言った。「おばさんはあのおてんば娘に下に降りてくるように言わなくてはね」

 私の心臓は高鳴った。お仕置きが終わりシルビアの日常が戻ってくるのだろうか、それともお仕置きの続きがはじまるのだろうか。どちらにしても、シルビアは母親の最初の呼びかけでは下に降りて来ることはなく、ようやく3回目で足音を響かせながら降りてきたのだった。それでも彼女は言いつけを守っており、タンクトップとパンツの下着の上下に、下と上履きをはいた姿のままだった。呼んでもすぐに来なかったことで、部屋の真ん中で母親のお説教がはじまり、シルビアはそれを顔をしかめて聴いていた。おばさんが言った。「それに、あなたは上の部屋で癇癪を起していたでしょう…」

 「そんなことしてないもん!」

 「いいえ。ママは知ってます。なぜって…」

 「…フィリップ君が教えてくれたからです」と続くものと私は予想し、私の顔はいまのシルビアのお尻状態に、真っ赤で熱くなった。

 「…聴こえてきたからです」実際にはおばさんはこう続けたのだった。

 シルビアは下唇を突き出した。母親は顔をしかめた。

 「シルビア、上履きを脱ぎなさい。下も脱いで、椅子の横にそろえて並べなさい。」

 仏頂面で、シルビアは言われたとおりにした。私はわくわくしていた。なぜシルビアはを脱ぐ必要があるんだろう?

 「よろしい。シルビア、下着を脱ぎなさい。タンクトップとパンツ、両方ですよ」
 
 「いやママ!」と、悲鳴に近い声でシルビア。

 「すぐに脱ぐ!」

 「いやだ!」

 「シルビア、言われたとおりにしなさい。それとも、ママが脱がせてあげましょうか?そうしたら何されるかわかってるわよね」

 「お願い、ママ。フィリップをまず家に帰して、お願い。」シルビアは調子をいきなり変えた。おおっぴらに反抗的な態度をとるのではなく、哀れっぽく泣き落す作戦に変えたようだ。

 「長くは待たないわよ」

 「お願い、ママ。私のお尻を二倍の数叩いていいから、フィリップを家に帰して」

 「生意気な口を聞くんじゃありません。叩く数はママが決めます。二倍なんて言わず、何倍でもあなたのお尻を叩いてあげます」

 「いいじゃん聞いてくれたって!」シルビアは大きな声で叫ぶと、地団太を踏んだ。

 おばさんは娘にむかって脅すような動きを見せ、シルビアはさっと跳んで後ろに下がった。母親に服を脱がされるような事態になったら、「服を脱がされる」という言葉以上の何かが起こるのは確実らしく、シルビアはそれを怖がっていた。私をにらみつけながら、彼女はいやいや下着を脱ぎはじめた。

 「手は頭の上で組む」容赦なく指示が飛んだ。「暖炉に向いて立ちなさい。腰を曲げて、指はつま先。ひざはまっすぐ、曲げない!」

 今回ばかりはシルビアも言い返さずに指示にしたがい、上半身を前に倒して、すでに熱を帯びているお尻を突きだす姿勢をとった。私は、どうしてシルビアが上履きを脱がされたのかわかった。おばさんが、彼女が脱いだ上履きの片方を拾い上げてシルビアに近づいたからだ。

 「これからママは上履きを使います。もし途中でひざを曲げたり、お尻をよけようとしたりするなら、叩く数を追加します。いいわね?」

 「はい…ひどいよ」

 「はいのあとになんて言ったのか良く聞こえませんでした」おばさんはシルビアの左のお尻に底を叩きつけた。

 「はい、ママ。ごめんなさい」

 「ごめんで済むならお仕置きはいりません」

 おばさんは上履きをつかんだ手を振り上げた。シルビアのお尻はきゅっとひるんだ。おばさんは、腕を高く上げると、弧を描くように、勢いをつけて上履きのゴム底を左のお尻に叩きこんだ。次の一発までは間があった。上履きさばきは続き、今度は右のお尻にきつい一発。また20秒の間。上履きはシルビアのお尻の真ん中に炸裂し、シルビアは悲鳴をあげた。「痛いっ!」 このあと、シルビアは上履きが裸のお尻に叩きこまれるたびに、何度も叫び声をあげ、その悲鳴はだんだん大きくなっていった。7発目で、シルビアはひざを折ってしまい、両手を焼けつくような痛みを持ったお尻にあててかばった。

 「ひぃ、いだいー!いだい、いだいいだいいだいよぉ」シルビアは泣き崩れた。

 「ひざはまっすぐ!一発追加ですよ」

 泣きながら、シルビアは崩れた姿勢を元に戻した。うんと泣きわめいていたけれど、シルビアはそれからはひざを折ることはしなかった。1発叩かれるごとにお尻を前に引いてしまっていたが、そんな娘の仕草を、母親は上履きをよけたと言ってカウントするようなことはしなかった。全部で13発。1ダースに1発おまけの数だ。それから、シルビアはお仕置きの姿勢を崩すのを許可され、赤いお尻をなるべくそっとつかみ、その場で足踏みして大きな声をあげて泣いていた。私の前に恥ずかしい姿をさらしていることは、彼女の頭からすっかり消えているようだった。
 
 「もうたくさん!出て行きなさい。あなたがそんなふうに大騒ぎしている姿には、ママは心底うんざりです。…待ちなさい!」おばさんはキッチンのドアに足早に向かう娘に、追い打ちをかけた。「あなたの洗濯物も一緒に持って行きなさい」かわいそうなシルビアはキッチンに戻らなければならず、自分が脱いだ下着と下、そして上履きを拾い上げた。そうしてようやく、逃げるように自分の部屋へとあがっていったのだった。

 おばさんは言った。「さて。フィリップ君、さっき焼いたケーキが君のお気に召すといいんだけど」

 私の人生の中でも特筆すべき朝の時間は、こうして終わりを迎えたのだった。
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