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今週デビューの注目馬ピックアップ

次回は8月2日に更新する予定です。


by つきじ修治



新馬勝ち馬の血統評価&配合ポイント

スマイルカナ 牝 父ディープインパクト 母エイシンクールディ/Distorted Humor 高橋祥泰厩舎
評価  マ~中 芝○ ダ○
 Northern Dancer5×5・5は中間断絶のため影響力はやや弱く、Turn-toクロスを伴うHail to ReasonとAlmahmoudの系列ぐるみを主導として、父の父方Haloに血を集合させた形態。上質なスタミナの核を持たないため、成長力・底力は今一つだが、同父産駒としては仕上げやすさが備わっている。芝・ダート兼用タイプ。
 
テイエムヤマカゼ セ 父グラスワンダー 母テイエムコウノトリ/デュランダル 山内研二厩舎
評価 短~中 芝□ ダ□
 Northern Dancer4×5(中間断絶)を呼び水として、Nasrullah-Nearco、Almahmoudの系列ぐるみにより全体をリード。父や母の父のキーホースはうまく押さえられ、好調期のしぶとさ発揮は可能。ただし、祖母内の世代後退や不備、および血の統一性を欠くことはマイナス材料で、クラスが上がった際の決め手に不安を残す。
 
カイルアコナ 牝 父キンシャサノキセキ 母コナブリュワーズ/キングカメハメハ 高橋義忠厩舎
評価  短~中 芝○ ダ○
 サンデーサイレンス3×4(単一)を呼び水として、Almahmoud、Bold Ruler、Native Dancerのスピード、Milan Mill、Djebelのスタミナを活用。父母間に世代ズレを生じたため、安定した走りを見せるタイプではないが、結果的にシンプルな形態が保たれており、バランス面も悪くない。牝馬同士のレースでしぶとい走りが期待できる。
 
エイリアス 牡 父ロードカナロア 母コードネーム/サンデーサイレンス 浅見秀一厩舎
評価  短~中 芝○ ダ○
 Northern Dancerクロスの派生はなく、全体をリードするのはAlmahmoudの系列ぐるみ。ただし、父内ではこの系統の世代が後退し、明確な主導勢力となれなかったことは惜しまれる。そのため、クラスが上がった際にはツメの甘さを見せることが予想されるが、シンプルさは保たれており、比較的仕上げやすいマイラー型の配合馬。
 
ドナキアーロ 牝 父ディープブリランテ 母アンソニカ/Purge 牧浦充徳厩舎
評価  中距離 芝○ ダ○
 Northern Dancer6・6×5、Mr. Prospector6×
5、Promised Land6×5はいずれも中間断絶のため影響力はやや弱く、父内5代目Hail to Reasonの世代ズレもあり、主導の明確性に欠けることは否めない。そのかわり、好バランスの異系形態が保たれており、開花後のタフな走りは見込める。平均ペースの中距離戦が合う。
 
シコウ 牡 父マツリダゴッホ 母アンジャポニカ/Authorized 牧光二厩舎
評価  マ~中 芝○ ダ□
 母の父Authorizedの影響度数値「0」が示す通り全体のバランスは崩れており、ムラな面を見せることが予想される。とはいえ、Never Bend5×5の系列ぐるみを主導として、欧米の血が比較的うまくまとめられ、特に祖母内Irish Riverや父の母系フローラルマジックの生かし方は良好。好調期の意外なしぶとさを秘めた配合馬。
 
カリニート 牡 父ルーラーシップ 母ケイエスアカリ/フジキセキ 大根田裕之厩舎
評価  短~中 芝○ ダ○
 Mr. Prospector4×4(中間断絶)を呼び水として、全体のバランスはしっかり整っている。問題は主導・血の集合の明確性を備えられなかったことで、クラスが上がった際の決め手は今一つ。とはいえ、父母内のキーホースがきめ細かく押さえられており、開花後の安定味やしぶとさ発揮は可能。同父産駒としてはスピード優位の配合。
 
レザネフォール 牡 父キングカメハメハ 母ラナンキュラス/スペシャルウィーク 池江泰寿厩舎
評価  中距離 芝○ ダ○
 Northern Dancerクロスを伴うNijnsky6×5、Nahua5×6の系列ぐるみを主導として、影響度数値⑦④⑤④とバランス良くまとめられた血統構成。
Graustark、Buckpasserなどのアシストもあり、スタミナ面に見どころがある。使われつつ徐々に成長するタイプで、開花後は息の長い末脚を武器とした堅実な走りが期待できる。
 
セラン 牝 父Uncle Mo 母Tiz Miz Sue/Tiznow 松永幹夫厩舎
評価  マ~中 芝□ ダ○
 Northern Dancer5・6×6・6は中間断絶のため影響力はやや弱く、全体をリードするのはAlydar6×
5の系列ぐるみで、これにNashuaのスタミナをアシスト。父系In Excessや母の父内Cee's Tizzyの生かし方が中途半端になったことは惜しまれ、硬い芝での素軽さや切れは不足するが、ダート巧者型の血統構成の持ち主。


by つきじ修治

メディア掲載情報
 東京スポーツ(系列紙含む)で連載されている「新馬戦血統指数」「新馬勝ち馬この一頭」「研究室の結論」以外のメディアでの活動状況をお知らせします。

2019.05.09
『ザッツPOG 2019~2020』(東京スポーツ新聞社)が発売になりました。「種牡馬別注目の2歳馬」のコーナーを担当しています。
2019.04.27
『天才! のPOG2019~2020』(メディアボーイ)が発売になりました。「Ⅰ理論で配合を読み斬る! 新種牡馬のススメ」のコーナーを担当しています。
2019.04.25
『競馬王のPOG本 2019-2020』(ガイドワークス)が発売になりました。巻末袋とじ「最終結論」のコーナーを担当しています。



ペガサス・ビューロー(ペガサス血統研)のI理論評価基準


 ペガサス・ビューロー(ペガサス血統研)では、下記のとおりチェック項目を①~⑪に分類し、評価ランクを6段階で設定しています(なお、下部4項目は評価ランクに反映されない参考データです)。

①主導明確性
②位置・配置
③血の結合度
④血の集合力
⑤弱点・欠陥
⑥影響度バランス
⑦種類・数
⑧質・再現度
⑨流れ・統一性
⑩スピード要素
⑪スタミナ要素
----------------
■芝適性
■ダート適性
■日本適性
■成長力

 血統評価ランクの算定は、まず①~⑪の各項目を○、□、△で評価した上で、○=10ポイント、□=5ポイント、△=0ポイントとし、それらすべてのポイントを合計します。

評価ランクと合計ポイント(全馬の想定分布率)
Sランク= 80以上 (2%)
Aランク= 70~75(10%)
Bランク= 60~65(20%)
Cランク= 50~55(35%)
Dランク= 40~45(30%)
Eランク= 35以下 (3%)

近年の活躍馬の評価例
ソウルスターリング
(父Frankel、母スタセリタ、母の父=Monsun)
評価ランク=
①主導明確性   〇
②位置・配置   □
③血の結合度   □
④血の集合力   〇
⑤弱点・欠陥   〇
⑥影響度バランス □
⑦種類・数    △66
⑧質・再現度   ○
⑨流れ・統一性  〇
⑩スピード要素  □
⑪スタミナ要素  ○
-----------------------
■芝適性     ○
■ダート適性   □
■日本適性    △
■成長力     ○
距離適性=中~長
《初勝利時の評価コメント》
 Northern Dancer4・5×5の系列ぐるみを主導として、ドイツ系Birkhahnのスタミナをアシスト。その他にもPersian Gulf、Tantiemeなど重厚な欧州系の血が押さえられ、スタミナ面は父よりも上。いかにも欧州の深い芝向きといった内容で、今後の課題は日本の硬い芝への対応となるが、開花を果たした際の底力は十分に備わる。

サトノダイヤモンド(父ディープインパクト、母マルペンサ、母の父=Orpen)
評価ランク=
①主導明確性   □
②位置・配置   □
③血の結合度   〇
④血の集合力   □
⑤弱点・欠陥   〇
⑥影響度バランス 〇
⑦種類・数    □55
⑧質・再現度   □
⑨流れ・統一性  〇
⑩スピード要素  □
⑪スタミナ要素  □
-----------------------
■芝適性     ○
■ダート適性   □
■日本適性    □
■成長力     □
距離適性=中距離
《初勝利時の評価コメント》
 Halo3×4・5(中間断絶)とNorthern Dancerの系列ぐるみを前面に配しており、この形態は同父産駒ヴィルシーナ(ヴィクトリアM連覇)と共通性があるが、スピード・スタミナや全体のバランスという面でいえばむしろ当馬の方が上。距離の融通性も備わっており、開花を果たせば上位クラスで通用可能な血統構成の持ち主。