U18高校日本代表第1次候補に選ばれた遊撃手、駿河総合・紅林(くればやし)は4打数無安打に終わり、チームを初の甲子園には導けなかった。最後の打席は1点をリードされた8回2死一塁。直球を芯で捉えたが投ゴロに倒れた。
「高校野球は終わりだが、もっと頑張らなくてはいけないということ」
186センチ、80キロの体格で高校通算40本塁打を誇る。それでも他チームから警戒された静岡大会を通じて「技術も気持ちも強くならなければ」と力量不足を痛感した。
ただ、プロの注目度は不変だ。視察した中日・近藤真市スカウトは「肩が強く、バランスが非常に良い。高校生では上位レベルであることは間違いない」と評価した。
紅林はプロを目標に掲げるが、今秋のプロ志望届提出については「まだ決めていません」と話すにとどめた。1軍で活躍できる実力を付けるため、社会人も視野に入れて進路を決断する。