ノーシード校対決となった静岡大会決勝は、静岡が7回に5連打で3得点を挙げ、逆転で制した。4年ぶり25度目の甲子園は、静岡中時代と合わせて大正、昭和、平成に続く4元号目での出場となった。
ハイライトは2点を追う7回1死だ。5番から3連打で1点差に。さらに代打の右前打で満塁とし、9番・片平が初球を中前に運び、二者を迎え入れて逆転した。片平は「後半勝負と話し合っていた。2年が広げた好機だったので、3年が決めなければ…」と、笑顔で振り返った。
春は地区大会2回戦で敗れ、県大会に進めなかった。それでも負けた翌日には、毎週4日3時間半に及ぶ冬場の練習などを信じ、夏大会へ気持ちを切り替えた。ようやく実力を発揮したチームが、甲子園でも進撃する。 (高畑章)