「農!と言える酒蔵の会」設立お披露目会が開催され、伺いました。


この会は、自社で米作りも手掛ける12の酒蔵で結成されています。

酒米の品質と日本酒の品質はとても密接な関係でありながら、
農業と醸造の間に十分な情報連携がない現状。

業界の更なる発展のためにも、農業、醸造、消費者を繋げていく必要がある、
という思いで設立されました。

日本酒業界関係者、マスコミなと予想以上に多くの方が参加されていましたよ。


従来、米作りは農家、酒造りは酒蔵、と分業が当たり前でしたが、
近年は酒蔵が自社田を持ち、自社栽培や契約栽培など、農業にも携わる酒蔵が増えてきました。


この会のメンバーだけを見ても、自社での米栽培開始年や栽培面積はそれぞれですが、
自社栽培を始めたきっかけも「平成5年 冷夏での記録的な米不足で危機を感じ」、
「年々広がる耕作放棄地の受け皿として」、
「日本の田んぼを守るために循環型の有機・自然栽培で自給自足を目指したい」、
「地元の風土を醸したい」、など様々。


でも皆さん、地域の環境、田園風景を守りつつ、発展させていきたい、
という想いは共通なのだなと感じました。

マスターオブワインの大橋健一氏による基調講演も、非常に示唆に富んだ内容。

4年に一度、世界中のマスターオブワインが集まるイベントがあり、
今年はスペインのリオハで開催されました。
そこで話題となったのが、ギリシャワイン、ジョージアワイン、そしてもう一つが、SAKE。

ワイン市場を分析し続けている業界トップのMW達の間で、
世界で今最もクールな酒の一つが、日本酒(rice wine)だと注目されているとのこと。

もっと自信や誇りを持っていいんだと勇気づけられたと同時に、醸造の細かな工程ではなく、
農業の視点から語れることは、より強みになるとのお話も。

海外のワイン市場に日本酒を乗せていくには、
やはり農からのストーリーも大切になってくると改めて感じました。

普段から全国の田んぼに色々足を運び、
今回の参加蔵12蔵のうち8蔵は取材にも伺ったことがあるので、
これからも皆さんの想いを、様々な場で多くの方にお伝えしていければと思っています。

尊敬する会津娘の高橋亘社長、そして、秋鹿の奥 裕明社長&航太朗さんとも
久々の再会で嬉しかった音譜



仕事の為,会の途中で抜けなくてはならず残念でしたが、
これからの展開にも注目していきたいと思います。

貴重な機会を有難うございましたニコ