新星に名乗りをあげた。愛知大会準決勝に挑んだ誉は、4-4の6回から救援した山口伶生投手(3年)が、中京大中京打線に攻められながらも4イニング零封するなど継投がずばり。1点差で逃げ切り、愛工大名電を退けた4回戦に続く“伝統校食い”で、初の決勝進出を決めた。
春の県大会で敗れた強豪相手に1歩も引かなかった。2点を追う1回裏には適時打で反撃。同点の7回に手塚の左前適時打で2度目のリードを奪うと、8回1死満塁をしのいだ。矢幡真也監督(46)は「きょうは大大大大金星ですよ。本塁打2本で先制されても落ち込まず、攻めの守備を貫いた」とたたえた。
立役者は背番号「1」の山口だ。緊迫した展開の中、直球をあえて130キロ台前半に抑え、変化球と見分けにくくした。「点を取られたら終わりだと必死だった。最後まで投げきるのがエースの仕事」と胸を張った。
5月の練習試合から、杉本との継投策がメインとなった。マウンドで貫くのが気持ちだ。帽子のつばの裏には「気持ち 強気 自分がやる 後悔がないように」。夏大会前に書き込んだ言葉を力に、緊張感をほぐす。
初の甲子園出場に、あと1勝と迫った。山口は「私学4強は倒した。ここまで来たら甲子園しかない」。決勝のマウンドを見据え、気持ちを高めた。 (高畑章)