東京地裁は29日、大麻取締法違反(所持)の罪に問われ、30日午前10時30分に判決が言い渡される予定だったアイドルグループ「KAT―TUN」の元メンバー田口淳之介被告(33)と、元女優小嶺麗奈被告(39)の判決期日を延期すると決めた。検察側が変更を請求したという。新たな期日は未定。
2人は11日の初公判で起訴内容を認め、検察側がいずれも懲役6月を求刑して即日結審していた。この状況において、判決公判直前に検察側が期日変更を申し出るのは異例だ。東京地検の幹部は報道陣の取材に公判期日が延期になったことを認めながら、理由などについては明らかにしなかった。
決定を受け、小嶺被告の代理人・望月宣武弁護士はツイッターで「このあと騒ぎになる可能性があるので先に書いておきますけど、明日の判決期日が延期になった理由は捜査機関のミスが原因で、無罪判決になりかねないことが判明したからです。こっちには何の問題も過失もありません。大迷惑です」とつづった。
起訴状によると、2人は5月22日、一緒に住んでいた東京都世田谷区のマンションで乾燥大麻約2・2グラムを所持したとしている。検察側は約10年前の09年から所持、使用を繰り返してきたと主張していた。
初公判の被告人質問では小嶺容疑者から「交際を続け結婚したい」と思いを伝えられた田口容疑者が「僕も彼女と一緒で(交際を)続けたい」「2人で(薬物に手を出さないように)注意しながら生きていきたい」などど“公開プロポーズ”をして注目を集めた。
期日の変更が判決にどのような影響を与えるのか―。ますます目が離せなくなってきた。