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【ドラニュース】

松坂、悲劇わずか1死で8失点KO 満塁神話も崩れ 竜8連敗

2019年7月28日 紙面から

中日-DeNA 初回、1死しか取れず降板、ベンチに戻る松坂=ナゴヤドームで(小沢徹撮影)

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 勝てない。それどころか、試合は事実上、1回で終わって中日は4年ぶりの8連敗だ。27日のDeNA戦(ナゴヤドーム)、先発の松坂大輔投手(38)が大誤算。わずか1死しか奪えず、被安打8、8失点でKOされ、3-12で大敗した。外は大雨、それでも球場に足を運んだファンの期待を大きく裏切った惨劇。28日こそ勝って連敗ストップする姿を竜党に見せるしかない。

 降板を命じられ、うつろな表情を浮かべる背番号「18」に「平成の怪物」の面影はもはやなかった。1死しか奪えずに8安打8失点でプロ最短KO。松坂はベンチに戻ってからも、その目は現実を受け入れられないかのように虚空を泳いだ。

 「チームの連敗を止めてやるという気持ちでマウンドに上がりましたけど、ああいう結果で本当に申し訳ないです」

 連敗ストップを託された今季2度目の先発マウンドが悲劇へと変わるのに時間はかからなかった。1回、乙坂に初球の139キロを中前にはじき返され、筒香には2球目をとらえられた。左中間を破る適時二塁打。横浜高の後輩コンビの前に、わずか3球で1点を失った。

 まだ終わらない。ソト、ロペスの連打で1点を加えられ、1死から伊藤光への死球で塁が埋まる。昨季から13打数0安打と絶対的な強みを発揮してきた満塁機。しかし、この日は違った。4連続適時打で4点を奪われて降板。2番手の三ツ間がソトに2点適時打を浴び、スコアボードに「8」がともった。

 右肩痛で出遅れた今季。開幕から若手がローテを支えてきた。「チームが苦しいときに頑張らなきゃいけない立場というか、どうにかしなきゃいけない立場だと思っていた」。経験を生かせる場面が来ると信じてリハビリに励んできた。

 その思いを遂げるどころか、プロ21年目で経験したことのないKO劇で、チームも2015年7~8月以来の8連敗。8連勝で「2」まで減らした借金は再び2桁に膨らみ、4位阪神とは3・5ゲーム差に広がった。

 台風6号の接近で開催すら危ぶまれた試合。それでも松坂見たさに満員の観客が詰め掛けた。ただ、1回を終えて少なからずの観客が球場を後にしたのも事実。与田監督は「こんな試合をして申し訳ない気持ちでいっぱいです」と謝るしかなかった。

 

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