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【スポーツ】

[競泳]渡辺一平、東京五輪では勝つ! 200メートル平泳ぎ2大会連続の銅

2019年7月27日 紙面から

決勝で力泳する渡辺=韓国・光州で(沢田将人撮影)

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◇世界選手権<第15日>

 【光州(韓国)川村庸介】水泳の世界選手権第15日は26日、当地で競泳があり、男子200メートル平泳ぎで、渡辺一平(22)=トヨタ自動車=は2分6秒73で2大会連続の銅メダルを獲得した。アントン・チュプコフ(ロシア)が渡辺らが保持していた世界記録を0秒55上回る2分6秒12で2連覇。男子800メートルリレー予選に出場した日本は、25日の200メートル個人メドレーで優勝し東京五輪代表に内定した瀬戸大也(25)=ANA=を第4泳者に起用、高橋、松元、吉田、瀬戸のオーダーで臨み、7分9秒23の9位で予選の上位12カ国・地域に与えられる五輪出場枠を獲得した。

 笑顔で右腕を突き上げた3位の表彰台。だが、時間がたつに連れ、渡辺の心の奥底にふつふつと沸き上がってきたのはやはり悔しさだった。

 「100で評価するなら、80悔しい。金メダルを目標にずっと頑張ってきたし、世界記録も全てかっさらわれてしまった。きょうできることを精いっぱいやれたうれしさが20。2年前の景色とは全然違ったし、2年前より強くなった自分がいるのに同じ場所というのは、すごくすごく悔しい」。世界一を決める勝負に負けた。その現実をかみしめた。

 レースプランは予定通り完遂した。150メートルまでは自身の世界記録を上回るペースを刻み、2位でターン。ラスト25メートルの勝負に懸けたが、世界記録を塗り替えたチュプコフの圧倒的なスパートに屈し、先行したウィルソンもとらえきれなかった。「僕以上に彼らがつらい練習をやってきたととらえて、この1年彼ら以上に地獄のような練習をして、天国の表彰台に上りたい」。ライバルの強さを認めるしかなかった。

 この大会での東京五輪内定はならず、世界記録保持者の肩書も失った。だが、闘争心は失っていない。「東京オリンピックを迎えるにあたって、これだけ強いライバルがいるのはすごく燃える。東京オリンピックでは、日本のお家芸の200メートル平泳ぎで負けるわけにはいかないと、すごく強く感じる」。1年後、世界最強となって悔しさを晴らす。(川村庸介)

 

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