【大リーグ】マー12失点、自己ワースト 3イニング1/3KO2019年7月27日 紙面から
◇レッドソックス19-3ヤンキース【ボストン共同】米大リーグは25日、各地で行われ、ヤンキースの田中が当地でのレッドソックス戦に先発し、3イニング1/3を投げて12安打を浴び、日本時代を含め自己ワーストとなる12失点で6敗目(7勝)を喫した。試合は3-19だった。エンゼルスの大谷はオリオールズ戦に3番指名打者で3試合ぶりに先発して5打数無安打3四死球1盗塁。エンゼルスは延長16回の末、8-10で敗れた。 歴史的な大炎上となってしまった。ヤンキースの田中は3イニング1/3で、日米を通じてともにプロ自己ワーストの12安打、12失点。米記録専門のスタッツ社によれば、宿敵レッドソックス戦の自責12は球団ワースト記録(自責点が公式記録となった1913年以降)だ。 グラウンドでは常に生気みなぎる30歳が、この日の降板時ばかりは、うつろな目でベンチへと歩いた。初回は場外3ランなど7安打を浴び、打者11人に一挙7失点。「1イニング7失点」も、プロ自己ワーストを更新した。 「今は全く整理できていないというか(答えが)見えていない」。6月29日、史上初の大リーグ欧州開催だったロンドンでの同カードも初回に6失点。「必ずやり返したい」と話したが、宿敵に返り討ちにされた。 「投げている球と、僕の出来自体はそこまで悪くなかった。何か対策を練ってきているなと感じる」。確かに12安打も浴びたが、真ん中付近の投球はほとんどなかったのが気に掛かる。敵将コーラ監督は、アストロズのベンチコーチだった2年前のワールドシリーズで、当時ドジャースのダルビッシュの癖を盗み、完全攻略したとされる“知将”だ。「このままじゃダメ。進む方向を見つけないといけない」と田中。地元のNYポスト紙(電子版)は「タナカが粉砕され、ヤンキースはレッドソックスに恥をかかされた」と痛烈に報じた。
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