【高校野球】大阪桐蔭タイブレークで敗退 金光大阪がサヨナラ・スクイズ2019年7月27日 紙面から
◇大阪大会<準々決勝> 金光大阪4-3大阪桐蔭第101回全国高校野球選手権の地方大会が26日、各地で行われ、大阪大会準々決勝で、大阪桐蔭が金光大阪にタイブレークの末、延長14回3-4でサヨナラ負けし、夏の甲子園大会2連覇がなくなった。西東京大会では国学院久我山が東海大菅生を破って20年ぶりに決勝に進出した。 昨年は史上初となる2度目の春夏連覇を成し遂げた大阪桐蔭が、今年は春夏いずれも甲子園出場を果たせなかった。同校として公式戦初のタイブレークに入り、延長14回の幕切れ。サヨナラ・スクイズを決められ、準々決勝で姿を消した。 「こういう接戦をものにして力をつけていこうとやってきたんですが、みんなの頑張りを勝ちに結び付けてやれず申し訳なく思っています」と西谷浩一監督(49)は肩を落とした。 今大会5試合目にして初の先攻。先発の左腕辻本から7回に石井雄也捕手(3年)が均衡を破る先制二塁打を放つも、9回に追いつかれ延長。タイブレークまでもつれ、14回表にスクイズなどで2点を勝ち越した。しかし、その裏に暗転する。無死一、二塁の設定から安打で満塁とされるとエース中田惟斗投手(3年)が押し出しの死球と四球を連発。同点を許し、1死後に戸村に投前へスクイズを転がされて、中田は本塁へ投げることもできなかった。 中田は「頭の中が真っ白になった。でも自分の力を出し尽くしたつもりです」と涙をぬぐった。同校が春も夏も甲子園に行けなかったのは2011年以来8年ぶり。西谷監督は「勝ち続けるのは至難の業。この敗戦を糧にまたイチからつくっていきたい」と新チームづくりに向かう。(吉川学)
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