『やすらぎの刻~道 #80 テレビ朝日開局60周年記念』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド)
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『やすらぎの刻~道 #80 テレビ朝日開局60周年記念』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?
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やすらぎの刻~道 #80 テレビ朝日開局60周年記念[解][字]
巨匠・倉本聰氏が1年間をかけて描くのは、山梨を舞台に昭和~平成を生き抜いた無名の夫婦の生涯。そして『やすらぎの郷』のその後。2つの世界が織り成す壮大な物語!
詳細情報
◇番組内容
突然しの(清野菜名)が「しばらく家を出ます」と置き手紙を残していなくなった。根来公平(風間俊介)と三平(風間晋之介)は心当たりの場所を必死に探すが…。一方、長兄・公一(佐藤祐基)と公平は、病気で満州から帰国したニキビの姉・紀子(佐久間麻由)を見舞う。かつて公一と恋仲だった紀子は、すっかりやつれ、山の古い蔵に隔離されていた。そんな中、ついに三平の徴兵検査が始まる。鉄兵(平山浩行)にも赤紙が届くが…
◇出演者
風間俊介、佐藤祐基、風間晋之介、井上希美、木下愛華、須森隆文、平山浩行
◇作
倉本聰
◇音楽
島健
◇演出
池添博
◇主題歌
中島みゆき『慕情』『進化樹』『離郷の歌』(株式会社ヤマハミュージックコミュニケーションズ)
◇スタッフ
【チーフプロデューサー】五十嵐文郎(テレビ朝日)
【プロデューサー】中込卓也(テレビ朝日)、服部宣之(テレビ朝日)、山形亮介(角川大映スタジオ)
◇おしらせ
☆番組HP
https://www.tv-asahi.co.jp/yasuraginotoki/
☆Twitter
https://twitter.com/yasuragino_toki
☆Instagram
https://www.instagram.com/yasuraginotoki/
(荒木)公一は どこだ?
(根来公平)まだ畑だけど 何か…。
鉄兵んとこに 赤紙が来たんじゃ。
(根来三平)えっ!
それを あいつに
たった今 届けたら
事もあろうに
あいつ その赤紙を
わしの目の前で
破り捨てたんじゃ!
えっ!?
(荒木)戦争には行かんと
言いおってな。
(荒木)知らんぞ わしは
どうなっても!
ちょ ちょ… ちょっと 荒木さん!
ちょっと待って。 ちょっ…。
♬~
(信子)兄ちゃん! 兄ちゃん!
兄ちゃん…。
(根来公一)どうした?
(信子)鉄兵兄さんが…。
(公一)えっ?
(信子)鉄兵兄さん… 赤紙 破った。
♬~
♬~
♬~
兄さん!
鉄兵兄さん!
(三平)兄さん どこだ!
(三平)兄さん!
(根来鉄兵)どうした?
どうしたじゃない!
赤紙 破ったって本当か?
本当じゃ。
どこに捨てた?
そこらよ。
そこらって…。
そこらだ!
はっ!
あっ!
(三平)なんで そんな事…。
戦争は嫌いじゃ。
わしゃ行かん。
行かんって…。
そんな…
国の命令に逆らうのか!
そういう事になるかのう。
(三平)なるかのうって…。
のりは?
のり? そんなものはない。
相変わらず不器用じゃのう。
くっつけたいなら裏張りをせい。
(指でたたく音)
鉄兵兄さん…
本気なのか?
(公一)兄さん!
何をしたんじゃ!
徴兵拒否は重罪だぞ!
どうするつもりだ?
殺し合いは嫌じゃ。
食うためでもないのに
生き物を殺すのは 性に合わん。
殺すのも嫌だし
殺されるのもかなわん。
わしゃ逃げる。
逃げたって捕まる!
絶対 捕まらん。
山ん中入ったら 誰にも負けん。
山は わしの味方じゃ。
兄さん これは
鬼ごっこじゃねえんだ。
相手は 国だ! 警察や軍だ!
一人で逃げようったって
逃げおおせるわけがない。
国を敵に回すな!
そりゃむちゃだ!
やめろ!
やめん!
鉄兵兄さん やめてくれ!
心配するな。 わしゃ捕まらん。
あの人たちの所に行くのか?
いつか 朝鮮人のタコを逃がした
あの山奥にすんでる…。
公平… なんの話をしとるか
わからん。
お前 何かの聞き違いをしとる。
公一。
ああ。
もう わしの事は 全部 忘れろ。
ここで会った事も
言っちゃならん。
来てみたら もういなかったと
言うんじゃ。
そうせんと
お前らに迷惑がかかる。
絶対 ついて来るな。
捜してもいかん!
別れじゃ。
♬~
〈鉄兵兄さんは そのまま消えた〉
♬~
♬~
〈それからの事は
怖くて…
切れ切れにしか覚えていない〉
(巡査)根来鉄兵は いるか!
(巡査)どけ!
(巡査)どけ!
(巡査)どけ!
(巡査)おい 貴様ら!
あっち見ろ! 早く行け!
(巡査)お前は 2階だ!
(巡査)はい!
(巡査)早くしろ! 返事はいい!
貴様 どこだ!
♬~
(名倉)えらいこっちゃ…
えらいこっちゃ!
(役人)最後に見たのは!?
3日前… 熊の肉を持ってきた時。
(役人)本当だな!?
はい!
♬~
(荒木)何か聞いてないのか?
(巡査)嘘はついてないな!
はい。
(巡査)では もう一度聞く。
♬~
(巡査)
こちらです! こちらです!
捜索!
お願いします!
♬~
あの山を越えると
ダルマ山があって
キノコがたくさん採れます。
それで そこに
千枚崩れがあって…。
(三平)
その前に衝立岩があります。
かなり危険な所で 気を付けないと
滑落者が結構多いです。
捜せ!
壊せ!
どこ行った!?
ぶっ潰せ!
(荒木)わしが お前んとこに
知らせたのは
昼の1時を過ぎた頃じゃろうが!
へい。
すぐ見に飛んでこなかったんか!
(公一)来ました!
でも もう
兄さんは いなかったんで。
そんな事 信じられるか!
でも本当に… いなかったんで。
リュックや山靴は?
ありませんでした。
(下士官)鉄砲もなかったんだな。
へい。
鉄砲の種類は!?
猟に使う旧式の村田銃で…。
いつもどこにあった!
(公一)いつもはここに!
(憲兵)おい!
へい。
貴様と野郎の関係は!
いとこです。
(巡査)もっと詳しく言わんか!
(三平)はっ! あの…
鉄兵兄さんの所は
うちの本家で。
でも おじさんも日清戦争で戦死
おばさんも病気で死んだので
兄さんは
猟師と炭焼きで生活してました。
(巡査)女は?
(三平)はっ?
(巡査)女だ 女!!
(犬山)独身ですよ。
女房はいません。
だから 女だって
言ってるだろうが!!
そういう人は
いなかったと思います。
(巡査)
いないはずがないだろうが!!
〈僕も それから信子や幸子まで
鉄兵兄さんの事に関して
個別に しつこく
色んな事を聞かれた〉
〈ほどなく 町から来た
青年団と軍隊の人が
山狩りをするために山へ入った〉
〈それは 一人の人間を
捜すだけのためなら
大げさと感じられる騒ぎ方で
徴兵拒否という言葉の重大さが
どれほどのものなのかを
僕らに伝えていた〉
兄ちゃんは何もしてません!
(信子・幸子)兄ちゃん!
(公一)わしも行きます!
〈そして夕方 どういうわけか
三平兄ちゃんだけが
軍用車に乗せられ
憲兵に町へ連れていかれた〉
♬~
(ドアの開く音)
根来三平くんか。
はい。
根来鉄兵の いとこだな。
(三平)はい。
徴兵検査を最近受けたばかりか。
はい。
根来鉄兵のした事の重大さは
わかっているね?
わかってます。
根来鉄兵の逃亡先について
君の思い当たる所は
どこかあるかな?
わかり… ありません。
山に逃げた事は想像つくだろう。
はい。
君は 鉄兵に連れられて
山へ行く事はあったのかな?
昔は 山菜採りやキノコ採りに
何度か連れてってもらった事が
あります。
猟へはどうだ。
山鳥とか
タヌキとか鹿を撃ちに。
ありません。
あの辺りの山に
君は詳しいか?
(三平)詳しくありません。
全然か?
(三平)はい。
せいぜい
ダルマ山の頂上ぐらいまでで。
(鉛筆で机をたたく音)
鉄兵の所に
知らない人が出入りしたのを
見た事があるかね?
いえ 特には。
あそこに来るのは炭の仲買と
毛皮の業者が時々来るぐらいで…。
それは決まった人間か?
はい。
炭は山淵の浅倉商会の人
毛皮は南甲の毛皮屋さんです。
室井淑郎を君は知ってるな。
学校の先生です。
特に親しくしてもらってた。
はい。
女房の小夜子も よく知ってる。
はい。 音楽の先生でしたから。
室井淑郎は危険思想に染まって
以前 当局に調べられた事がある。
知ってるね?
はい。
女房の小夜子も
まあ そのシンパだ。
よろしくないグループと
付き合ってる。
室井は召集され 中支で死んだが
君は かみさんの甲府の家に
わざわざ小夜子を訪ねて行ってる。
お参りに行きました。
その前もあるよ。
くすの樹という喫茶店で
2人で話した。
その時 君は小夜子から
何か頼まれ事をしたはずだ。
君は
小夜子と鉄兵が
かつて男女の仲だった事を
知ってたかね?
〈三平兄ちゃんの戻ってきたのは
その夜10時を回っていた〉
(根来しの)
死なないで。 絶対死なないで!
公次兄ちゃんが
家の前に立ってた!
戦争っていうのが
どんなに怖いものか
やっと少しわかったの。