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第8世代Intel Coreに相当するスペックが必要

一部でWindows 10のシステム要件の変化に関する話題が盛り上がっている。最終更新日は不明だが、日本マイクロソフトのWebサイトでWindows 10のシステム要件を確認できる。こちらは多くの読者諸氏が目にしてきた従来の内容である。

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    これが従来のシステム要件。必要メモリーの「1GB」「2GB」は誤字ではない

だが、2019年6月末に更新となった公式ドキュメントでは、より詳細な定義を行った。こちらはOEMベンダー向けに提示したデバイス規格を示したものだ。たとえば、プロセッサは第8世代Intel Coreプロセッサ(Intel i3/i5/i7/i9-7x)、Core M3-7xxx、Xeon E3-xxxx、Xeon E5-xxxxプロセッサ、AMD第8世代プロセッサ(Aシリーズ Ax-9xxx、Eシリーズ Ex-9xxx、FX-9xxx)、またはARM64プロセッサ(Snapdragon SDM850以降)と明確なラインを示した。

ストレージに関しても、パフォーマンス、ユーザー体験、セキュリティを挙げ、SSD(NVMe)を必要としている。いずれも順当な内容だろう。Windows歴の長い読者諸氏ならご承知と思うが、Microsoftが提示するシステム要件は、あくまでもインストールできる最低ライン。「使えるレベル」を求めるなら、推奨値を大幅に上回るハードウェアスペックが欠かせない。

従来のシステム要件を前述した公式ドキュメントを元に書き換えると、以下のようになる。なお、記載がない数値は従来のシステム要件を継承した。

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    公式ドキュメントに沿って、従来のシステム要件を書き換えてみた

Microsoftは公式ドキュメントにて、「標準的なラップトップやタブレット、2in1 PC、モバイルワークステーション、およびデスクトップ用の規格である。(中略)最高のセキュリティを可能にしたいのであれば、デバイスはこれらの標準を満たすか、超えるべきだ」と述べている。

いま使っているPCが、最新のWindows 10が求める規格を満たしているのか、それとも新たなPCにしたほうがよいのか。PCの購入や、自作PCのパーツ選びの参考になるだろう。

阿久津良和(Cactus)