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【ドラニュース】

【ファーム竜情報】小笠原が8回無失点 1軍昇格へ準備OK

2019年7月27日 0時3分

阪神打線相手に力投した先発の小笠原=甲子園球場で

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 昨年9月に左肘遊離軟骨の除去手術を受けた中日・小笠原慎之介投手(21)が26日、ウエスタン・リーグの阪神戦(甲子園)に先発し、8イニングを3安打無失点に抑える快投を披露した。変化球がさえて最速も145キロをマーク。昇格間近を予感させる投球もあって、チームは3―0で3連勝を決めた。

 2015年夏の甲子園の優勝左腕が思い出の舞台で一気にギアを上げた。小笠原が今季4度目の登板で今季最長の8イニング。しかもスコアボードに「0」を並べきった。

 「0点に抑えることができてよかった。全体的に良かったです。ストレートも良かったし、カウント負けしないように気を付けました」

 初回2死から俊介に右中間二塁打を許したが、中谷を投ゴロに仕留めてリズムに乗った。結局、許した安打は3。3回の島田の右翼線二塁打も、8回の代打・長坂の左前打も、いずれも2死走者なしから。ピンチになっても冷静に切り抜けた。

 小笠原2軍投手コーチは「真っすぐが低めで伸びていた。真っすぐの質を高めるという前回の課題をクリアしてくれた。カーブもチェンジアップもよく、緩急もつけることができた」。最速は球団のスピードガンで145キロをマーク。変化球も厳しいコースに決まった。前回登板後には、投球後に軸足の左脚が地面を離れて遠回りする点を指摘されて改善。前田ブルペン捕手は「僕は指摘しただけ。慎之介は頭がいいから自分で直せる。一番、いいときに戻ってきましたよ」と笑顔だ。最後の8回は本人が続投を志願。「80球以上」と予定していたが大幅に上回る115球。これまでの最高が63球だから1日で長足の進歩だ。

 門倉2軍投手コーチは「これで(1軍への)スタンバイはできた。昇格は上の(首脳陣の)判断ですけど。彼はもっと上を目指してほしいので球速を上げて欲しいね」と注文をひねり出した。左肘手術で出遅れていた昨年の開幕投手が、いよいよ準備OKだ。(後藤慎一)

 

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