リンリン
チリンチリン
とてもきれいな江戸風鈴の数々。
TBSラジオ「ACTION」。7月18日(木)のゲストは江戸風鈴職人の篠原由香利さん!東京都江戸川区にある『篠原風鈴本舗』の職人一家で育った篠原さん。若手風鈴職人として活躍する篠原さんにお仕事の裏側をお聞きします!
羽田:まず一般的な風鈴と江戸風鈴の違いを教えていただけますか?
篠原:大きく分けて3つあるんですけれども、まず宙吹き(ちゅうぶき)という技法を使っています。だいたい1300度くらいの窯の中でガラスがドロドロに溶けていくんですが、それをガラス製のストローのような長い竿を使って溶けたガラスを巻き取って、フーって吹いて形を作っていきます。
幸坂:かなり熱風とかくるんじゃないですか?
篠原:やっぱり暑いですね…。
幸坂:大変な作業ですね!じゃあ大量生産じゃなくて一つ一つ手作りで。
篠原:型を使っていないので一つずつ大きさが違ったりします。
幸坂:なるほど!では二つ目の違いは何でしょうか。
篠原:風鈴の鳴り口のところをわざとギザギザのままにしてるということですね。
幸坂:ん~?
篠原:風鈴の音がするふちの部分があると思うんですけど、ここに舌(ぜつ)が触れて音がするようになっているんですが江戸風鈴というのはここをわざとギザギザにしています。ここをコップのようにツルツルにしてしまうと、音がしなくなってしまうんですね。
羽田・幸坂:そうなんですね?!
篠原:ギザギザになっていないのはこういう感じで…。
羽田:今ふちに当ててますけど、何にも音がしない。
篠原:ぶつかると音はするんですけども、ギザギザになっているとこすれるだけで音がこう…。
羽田:ああ~!本当だ!
篠原:昔の職人さんはぶつかる音も良いんですけど、こすれる音の方が耳に優しいって考えて、このこすれる音を出すためにわざとギザギザにしています。
幸坂:よく見ないとわからないくらいの細かいギザギザですね。
篠原:ただ触るとちょっと危ないので取り扱いにはご注意してください。
羽田:へえ~!初めて知った…。
幸坂:では三つ目の違いは何でしょう。
篠原:風鈴の内側から絵を描くということですね。
幸坂:外側から描いてないんですね!
篠原:結構安いものですと上からシールが貼ってあったりもするんですが、絵が長持ちするために全部内側から描いています。
幸坂:穴のところから筆を入れて…?
篠原:そうです!なので左右が逆になりますし、描く順番とかも変わってきます。目があるものなら目を先に描いたり…。
ACTIONオリジナル江戸風鈴!この、繊細なロゴも、手書きで…
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