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長野日大高部活で体罰 女子バレー 顧問の中学教頭退職

 長野日大高校(長野市)女子バレーボール部の男性顧問(58)が今月、校内で練習中に女子部員3人に体罰を加えていたことが23日、分かった。同校によると顧問は中高一貫校の長野日大中学校(同)の教頭を務めていたが、体罰を認めて同日までに依願退職、顧問も退いた。両校の添谷芳久校長は取材に「心よりおわびを申し上げます。今後再発防止に全力を尽くしてまいります」と文書で回答した。

 学校などによると11日、練習中に女子部員3人それぞれの首をつかみ、壁などに体を打ち付けた。その際、元顧問は「はっきりとは覚えていないが『ばかやろう』などと言った」。3人について同校は「病院で診断を受けたとの報告は受けていない」としている。

 女子部員が校内で泣いているのを学校関係者が見つけ、学校が元顧問と部員から聞き取り体罰を確認。学校は3人の生徒と保護者に謝罪し「和解した」と説明している。

 元顧問は取材に「(部員が自分の)求めているプレーができていなかったため、手を出してしまった」と釈明。「全て私の責任。子どもたちが早く笑顔になれるよう願っています」と話した。2008年度から同部顧問を務め「これまでも大きな声で怒鳴るようなことはあったが、今回のように部員に手を出したことはなかった」とした。

 学校は北信高体連に報告。県高体連は「さらに詳細な報告を受けた上で、全国高体連に体罰事案として報告する」としている。全国高体連は体罰を行った指導者について原則、学校の処分が確定後1年間は高体連主催の大会に出場できないなどとする「体罰根絶全国共通ルール」を定めている。

(7月24日)

長野県のニュース(7月24日)