日本赤軍メンバーの似顔絵を警視庁が公開 現在の年齢相応に手直し
警視庁公安部は25日、日航機がハイジャックされた「ダッカ事件」(昭和52年)に関わったなどとして国際手配されている日本赤軍のメンバー7人について、現在の年齢を想定して作成した似顔絵を公開した。
7人はいずれも海外に逃亡しているとみられる。
日本赤軍は、よど号ハイジャック事件(45年)などを敢行した共産主義者同盟の最左派「赤軍派」を母体に発足し、世界各国でテロを起こしてきた。元最高幹部の重信房子受刑者(73)は平成13年、解散を宣言したが警察当局は活動を継続しているとみている。
7人は坂東国男(72)、佐々木規夫(70)、松田久(70)、奥平純三(70)、大道寺あや子(70)、仁平映(73)、岡本公三(71)の各容疑者。在マレーシア米国大使館を襲撃したクアラルンプール事件(昭和50年)やダッカ事件に関与したほか、両事件で超法規的措置による人質交換で釈放されるなどした。
現行の手配写真には20代のころのものが使われているメンバーがおり、同庁の似顔絵担当者が写真を参考に手書きした。31日から同庁ホームページに掲載予定で、ほくろなどの特徴も記す。手配写真も絵の横に並べて変化が分かるようにする。同庁幹部は「メンバーが日本国内を出入りしている可能性もある。気付いたことがあれば110番してほしい」としている。