ヤクルトが連敗を3で止めた。1回に中村の2点二塁打などで4点を先制。2回にバレンティンの2ラン、3回には広岡の2点二塁打などで着実に加点した。石川が5イニング4失点で4勝目。巨人は古川が先発して1イニング4失点と誤算だった。
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ヤクルト打線が久々に火を吹いた。12安打、10得点の猛攻で巨人投手陣を粉砕。6月13日の楽天戦(楽天生命)以来、27試合ぶりの2桁得点で連敗を3で止めた。
負ければ今季ワーストの借金19となる窮地で発奮。巨人先発の古川を初回の4得点でKOし、その後も絶好調だった。打線に勢いをつけたのは、バットが好調のバレンティンだ。
4-2の2回に3戦連発となる19号2ラン。「きょうはいい仕事ができたね」と満面の笑み。それまでの18発中、15本がソロだった長距離砲は「ランナーがいるときの一発で4点差に戻して、ピッチャーを助けることができた。最近調子がいい。これからも頑張りたい」と胸を張った。
小川監督は試合前、バレンティンに「もうちょっとチャンスで打ってほしい」と注文していた。早速リクエストに応えた試合後は「ようやくですね」と笑顔。「とにかく明日も頑張ってほしい」とさらなる活躍に期待を込めた。 (小林良二)