水を得た魚のごとく、ミッキーチャームが札幌芝でシャープな動きを披露した。スタート地点からサンドル(3歳未勝利)を道中は3馬身ほど追走。じわじわと差を詰め、直線で内に入ると、馬なりのままでグイッと加速。ラスト1F11秒3の切れ味を発揮し同入した。
併せたサンドルに騎乗していた片山助手は「ミッキーに乗った(中内田)調教師は追い切り後に『十分、十分。先週感じられた体の重みが取れた』って納得してました。順調に調教を積めてきたし、予定通りですね」と好調な仕上がりをアピールした。
初重賞勝ちとなった2走前の阪神牝馬Sをステップに、前走はヴィクトリアマイルに挑戦。8着に敗れたとはいえ、残り1Fまで上位争いに加わり見せ場は十分だった。片山助手は「前走はメンバーが強かったですからね。ここからまた仕切り直しで、秋には、そういうメンバーと戦っていなきゃいけないと思います」と力を込める。
昨年は未勝利、500万と函館で連勝した後、札幌で1000万を勝ち、北海道シリーズで3連勝。昨秋の秋華賞2着へとつなげた。水の合う土地だ。「馬に落ち着きがあるし、滞在競馬は合う。昨年より力もつけているし、条件も合ってますからね」と同助手。今年も飛躍への足掛かりを北海道でつかむ。 (札幌取材班)