カブスのダルビッシュ有投手(32)は23日(日本時間24日)、ジャイアンツ戦でメジャー屈指の左腕バムガーナーと投げ合う予定だ。球宴後は2試合計12イニングで無失点。このV字回復について、22日の地元紙シカゴ・サンタイムズ(電子版)が3項目に分けて分析した。
今季は開幕8試合で両リーグワーストの計33与四球。投球間のテンポを模索していたが、5月15日のレッズ戦で「『(投球間は)もっとゆっくりいく』とトミー(ホットビー投手コーチ)に言った。その方がしっくり来るから」。それ以降は、9イニング相当の与四球率が2・1に激減した。
6月は「直球を投げる際、常に頭のどこかに(昨季をほぼ棒に振った)右肘痛への恐怖がある」と明かしたが、7月にそれがなくなった。90マイル後半(150キロ台)の直球を連発し、変化球も相乗効果で改善。後半戦の2試合は、特にそれが顕著だった。
今季は大舞台に強い。(カブスOBの)アリエッタと投げ合ったフィリーズ戦、古巣ドジャース戦で移籍から初の敵地登板、志願先発した後半戦初戦。これら3試合の防御率は1・89。エプスタイン編成本部長は「今年は本当に大一番に強い。これまでの不振を取り戻したいという強い気持ちが、プレーにつながりつつある」と高評価している。