ジャーナリストを警察に虚偽通報した自民・菅原一秀衆議に公開質問状

やや日刊カルト新聞社は6月27日、自民党所属の衆議院議員・菅原一秀氏に対して、同社・藤倉善郎総裁と鈴木エイト主筆の連名で公開質問状を送付した。菅原議員について公職選挙法違反の可能性を指摘した鈴木主筆のTwitterアカウントが「プライバシー侵害」とされアカウントをロックされた件について菅原議員側の関与の有無を尋ね、また、事務所に取材に訪れた同社記者2名について菅原議員側が警察への虚偽通報を行った理由などを尋ねる内容。回答期限は7月4日。



菅原議員は2017年、統一教会（現・世界平和統一家庭連合）の関連政治団体「勝共UNITE」の「改憲2020実現　東京大会」にゲストスピーカーとして出席していたとされており、それについてやや日刊カルト新聞の鈴木エイト主筆が菅原議員への取材を続けていた。

勝共UNITEの改憲大会に自民党・菅原一秀衆議院議員が参加

その中で今年5月、菅原議員が選挙区内の該当でカレンダー付き宣伝カードを無償配布していたことから、鈴木がTwitterにカレンダーの写真を投稿し、公職選挙法に抵触する可能性を指摘。すると6月16日、鈴木主筆のTwitterアカウントが「プライバシー侵害」としてロック（後日解除）された。

菅原一秀衆議院議員への公選法違反疑惑指摘で本紙主筆のTwitterロック＝本紙総裁「議員に説明求める」

鈴木主筆は6月17日に菅原議員の事務所に電話をかけ、菅原議員側がTwitter社に対して通報を行ったのか尋ねた。事務所スタッフは「折り返し連絡する」としたが連絡はなく、以降、事務所側は鈴木主筆からの電話に対して居留守を使い無視。やむを得ず鈴木主筆は6月19日、同社・藤倉善郎総裁を伴って菅原議員の地元事務所を訪れ取材の申し入れを行っていたところ、スタッフから「上の者に聞いてみますのでお待ち下さい」と言われ事務所内のソファに案内された。

ところが事務所側は警察に110番通報し、地元練馬署の警察官数7名ほどが事務所に押しかける騒ぎとなった。警察官から「（藤倉・鈴木が）ケンカだと言って入ってきた」との通報を受けたとの説明があった。

菅原一秀衆院議員の事務所がジャーナリストを警察に虚偽通報（動画あり）

藤倉・鈴木は、ケンカなどしていないどころか一貫して穏当なやりとりをしていたことと、通報が虚偽であることを警察に説明した。その後になって事務所スタッフから、取材について「後日確認する」として初めて退去を求められ、藤倉総裁と鈴木主筆は事務所から退去した。その際、藤倉総裁が「取材の趣旨に1つ追加する。警察に虚偽通報した理由を教えて下さい。後日で構いません」と告げたところ、菅原議員の事務所スタッフは「はい」と答えた。

しかし今日に至るまで、取材申し入れについて菅原議員側からの回答は一切ない。そのため同社は27日、菅原議員宛に、警察への虚偽通報を行った理由を尋ねる項目を加えた公開質問状をFAXで送付した。送付先は、菅原議員の地元・練馬区の事務所、衆議院第二議員会館内事務所、自民党本部、国会記者クラブ。回答期限は7月4日。

FAXが到着したかどうか確認するため、藤倉総裁が菅原議員の練馬事務所に電話をしても、相変わらず電話にはでず留守番電話にもならない。衆議院第二議員会館内の菅原氏の事務所に電話すると、電話に出た事務所スタッフは「外で転送電話を受け取っており今日は事務所に戻らないので確認できない」と語った。藤倉総裁は、後日で構わないのでFAXの到着の有無を電話で連絡するように求め、事務所スタッフは了承した。また回答期限が7月4日であることは、その電話で藤倉総裁が事務所側に伝えた。

質問状の全文は以下の通り。

公開質問状

２０１９年６月２７日

衆議院議員　菅原一秀様

やや日刊カルト新聞社
藤倉善郎　総裁
鈴木エイト　主筆
１．　６月１６日に弊社・鈴木エイト主筆のＴｗｉｔｔｅｒアカウント（＠ｃｕｌｔ＿ａｎｄ＿ｆｒａｕｄ）による、菅原議員の公職選挙法違反の可能性を指摘した投稿が「Ｔｗｉｔｔｅｒルールに違反している」として、アカウントをロックされました。菅原議員もしくは菅原事務所スタッフが、Ｔｗｉｔｔｅｒ社に対し鈴木主筆の投稿を違反行為として通報した事実はありますか。

２．　Ｔｗｉｔｔｅｒ社に通報した事実がある場合、通報内容と、誰がどのような指示をしたのか、その経緯を教えてください。

３．　６月１７日に菅原事務所の女性スタッフが鈴木主筆に対して折り返し電話すると言っておきながら実行せず、以降、居留守を使って電話を無視し続けていた件について、６月１９日に鈴木主筆らが事務所を訪れて尋ねた際、練馬事務所の女性は「上からそのようなあれがありますので」と答えていました。事務所の女性に、鈴木主筆からの電話に対し居留守を使って無視するよう指示した「上」とは誰ですか。

４．　６月１９日に弊社の藤倉総裁と鈴木主筆が菅原議員の練馬事務所を訪問取材した際、「喧嘩だということで入ってきた」と虚偽の内容で１１０番通報して警察を呼んだ理由を教えてください。また通報者は誰で、それを指示したのは誰ですか。

５．　菅原議員が有権者に配布していたカードには菅原議員の顔写真とカレンダーが印刷されていました。これについて鈴木主筆がＴｗｉｔｔｅｒ上で公職選挙法に抵触する可能性があることを指摘して以降、そのカードは配布されておらずチラシ大のものに変更されています。公職選挙法に抵触するとの認識から変更されたのですか。

６．　菅原議員は６月２０日早朝にＴｗｉｔｔｅｒに「ストーカー規制法。禁止命令違反は懲役２年以下もしくは２００万円の罰金。全国のつきまといに遭っている被害者や自由妨害等に遭っている方々を救う対策を強化すべく国会でも動きが始まりました。もうすぐ、、」と投稿しました。「ストーカー規制法の強化」とは具体的にどのような内容でしょうか。また、この菅原議員の投稿は、前日、菅原事務所が警察に虚偽通報を行った弊社記者たちの取材に関連したものですか。

７．　取材の申し入れに対して「折り返し連絡する」としておきながら連絡せず放置し、以降の電話での問い合わせに対して居留守を使って無視し、そのため必要に迫られて事務所に赴いた弊社の記者たちについて警察に虚偽の通報を行った一連の菅原事務所の対応は、国会議員の事務所によるジャーナリストへの取材対応として常軌を逸しております。取材の自由や国民の知る権利を踏みにじるものであり、警察への虚偽通報は警察に対する業務妨害行為でもあります。この点について、菅原議員ご本人の認識と、今後も弊社の取材に対して同様の行為を繰り返すつもりなのかどうかをお教え下さい。

以上のすべての項目について、７月４日までに下記のメールアドレス宛にご回答下さい。本質問状、菅原議員の回答状況、回答内容は全て公開いたします。

本件に関する連絡先
やや日刊カルト新聞社
総裁　藤倉善郎
メールアドレス：ｄａｉｌｙ．ｃｕｌｔ＠ｇｍａｉｌ．ｃｏｍ
携帯電話：＊＊＊－＊＊＊＊－＊＊＊＊

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■参考記事（ハーバー・ビジネス・オンライン）
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