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【ドラニュース】

竜48年ぶり全て1点差の4連敗 9回3失点、10回悪夢サヨナラ被弾

2019年7月24日 紙面から

広島-中日 10回表1死二、三塁、阿部の投前スクイズで三走大島(右から2人目)がタッチアウトになる=マツダスタジアムで(谷沢昇司撮影)

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 まさか…。中日は23日の広島戦で3点リードの9回に新守護神・岡田俊哉投手(27)が3失点。延長10回1死二、三塁の絶好機も、与田剛監督(53)のセーフティースクイズのさい配が裏目に出て勝ち越せず、5-6で今季8度目のサヨナラ負けを喫した。4試合連続1点差負けは、実に48年ぶりの屈辱。8連勝後の4連敗の与田竜が正念場を迎えた。

 悪夢のような展開が待っていようとは…。連敗の出口が見えかけたところで、痛恨のサヨナラ負け。延長10回、7番手の祖父江が安部にサヨナラ弾を浴び力尽きた。もちろん、悔やまれるのは3点リードの9回だ。

 新守護神・岡田が1点を奪われ、なお2死一塁。バティスタにカウント2-2と、勝利まであとストライク1球までこぎつけた。5球目。真ん中高めに甘く入ったスライダーをバックスクリーンへ飛び込む被弾だ。守護神を任されて初めてセーブ機会で失敗。岡田はマウンド上で、うなだれるしかなかった。

 ただ、この守護神を救う機会もあった。延長10回1死二、三塁の勝ち越し機。阿部がセーフティースクイズを敢行したが、投手正面に転がり、三走の大島は挟まれた末に憤死してしまう。

 阿部が「投手の前だけは避けないといけなかった…」と唇をかめば、伊東ヘッドコーチも「あそこは投手の前だけは外してほしかった」と指摘した。敵地のわずかな竜党が静まり返る拙攻。大島は「本塁へ突っ込んでもアウトと思ったから、戻った。どうしようもなかった」と声を絞り出した。手放した流れはもう戻らない。安部のサヨナラ弾で、三塁ダッグアウトはお通夜のように静まり返った。

 

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