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【芸能・社会】

吉本・岡本社長、涙の会見も火に油 宮迫へのパワハラ発言まさかの「冗談」

2019年7月22日 20時16分

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 闇営業問題で揺れる吉本興業の岡本昭彦社長は22日、東京都内で報道陣300人を集め、5時間半にわたる会見を開いた。「雨上がり決死隊」の宮迫博之(49)、「ロンドンブーツ1号2号」の田村亮(47)らに対する「会見を開くなら全員クビ」などの一連のパワハラ発言について「冗談だった」「和ませようと思った」と驚きの説明。宮迫の契約解消の撤回、自身と大崎洋会長の1年間減俸50%を発表した。一方、所属芸人たちの怒りは収まらず、会社側の姿勢を非難する発言が相次いだ。

 宮迫らは20日に会見し、自身の行為を謝罪するとともに、真実を話そうと吉本に再三会見を開くよう要請していたが拒否されていたことを明かした。岡本社長は冒頭、関係者らに謝罪した後、宮迫と亮に対し「ああいう会見をさせてしまったことに対し、非常につらい思いをさせてしまい、申し訳なく思っております」と話した。さらに宮迫の契約解消を撤回するとともに「受け入れてもらえるのであれば、同じテーブルに向かい合って最善の解決策を一から考えたい」と涙を流しながら話す場面もあった。

 しかし、6月24日に宮迫らに謹慎処分を言い渡した際のパワハラ発言について聞かれると、“笑劇”の釈明で驚かせた。処分発表のプレスリリース作成などで打ち合わせをしたが、スムーズに進まなかった。弁護士などが同席していると、緊張するからと考え岡本社長と宮迫、亮ら5人だけに。その際「テープ回してないやろな」と発言したことについては「冗談です。でも全く笑われることもなかった」と説明。会見開催を求める亮に対し「やってもええけど、全員連帯責任でクビ。オレには全員をクビにする力がある」との発言には「身内の意識だったので家の中で怒っている感覚だった。結果的に相手にそう(パワハラと)感じさせたのは申し訳ない」と話した。

 しかし、21日にフジテレビ系「ワイドナショー」に生出演した松本人志(55)は、かつてダウンタウンのマネジャーを務めた岡本社長について「言葉遣いが横暴」と評した。岡本社長は「若いころは、どう喝と思っていないけど、強い口調で怒ったりということはあった」と話した。

 宮迫らが何度も求めていた早期の会見を認めなかったことを聞かれると、宮迫らが当初はギャラの受け取りを否定していたが、ウソをついていたことが明らかになり混乱が生じ、再調査に時間を要したことを挙げた。

 岡本社長は、今後はコンプライアンスの徹底と芸人ファーストの取り組みを進めると説明。騒動を受けて、自身と大崎洋会長は1年間50%の減俸としたが、辞任は否定した。

 

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