ーー川原さんの自己紹介をお願いします。
現在21歳で、専門学校を卒業後、お姫様プロデューサーとして株式会社Amy and Princessという会社を経営しています。幼少期よりお姫様になることが夢であり、ドレスのデザイナーになることが夢。私のデザインするドレスはお花を使った、世界中のフラワーリストとつくるウエディングドレスで、お花の香りに包まれた「おとぎの国のようなドレス」をコンセプトとしています。日本ではドレス以外にも月に2件限定でウェディングプロデュースも行っております。女性が一日プリンセスになれる「プリンセスランチ」という女の子のためのイベントの開催などもしています。また、沢山のクライアント様のご依頼を頂き、女性にちなんだ商品企画をしており、多方面からお仕事を頂いております。拠点は日本、東南アジア、ニュージーランドで、「お姫様の世界を提案」をキーワードに活動しております。
ーー海外で事業を展開されるきっかけは何だったのでしょうか?
ベトナム、カンボジアに行ったときにドレスショップが本当になかったんです。ただ結婚式は1回きりですし、女の子達が明るくてが大好きになってしまいまして「とってもかわいい」姿に、プロデュースしたい!と思いましたので、東南アジアでも事業を展開することにしました。とても単純なんです(笑)ニュージーランドは元々旅行に行くときに昔からお世話になっていた方のリゾートがあり、そこでのウェディング立ち上げのお仕事を頂き、その流れでニュージーランドにも拠点を作らせて頂きました。 海外においては、ウエディングに対して、みなさんとても真剣なんですよね。そしてとても笑顔が綺麗です。村を挙げて結婚式を行う海外の風景に心を打たれました。
ーーウェディングに興味を持ち始めたきっかけは何だったのでしょうか?
ウェディングへの興味は小学1年生の頃で、もともとお姫様になりたかったんですよね。(笑) なのでドレスが大好きだったんです。日本のデザイナーの方で桂由美さんという方がいらっしゃるのですが、とても敬愛するお方で、出演しているテレビ番組を見てウェディングの仕事をしたいと思うようになりました。小学校1年生に持った夢を追い続けているという感じですね。
ーー専門学校に在学していた時から何かウェディングに関して活動されていたのでしょうか?
在学中に、「高校生ウェディング」という授業を高校で行っていました。この授業では、高校生のカップルを2組選出して、女性にはウェディングドレスを着てもらい、在学生の方に向けて模擬結婚式を挙げ、そのカップルは同級生に祝福してもらうんです。そこで「ありがとうを伝える」という言葉は何なのかを考えて頂くのが目的です。私は人生で家族や友達が集まる日は生まれた時と、天国へ旅立つ時と、結婚式の日しかないと思っています。その中でも、面と向かって「ありがとう」と言えるのは結婚式しかありません。人生の中でこの一回しかないです。その本当に大切な日を素晴らしいものにするための授業です。ウェディングドレスを着て結婚式をイメージできる機会を作ることで、「ありがとう」とはどういう意味なのか、いま、周りの人たちに感謝することの大切さを伝えていました。高校生のみなさんはとっても元気で、可愛くて私が勉強させて頂いていました。
ーー日本で女性が社会に出ていくに当たって、今後どうしたらいいでしょうか?
女性の社会進出は、これから日本が再生していくために必要なことだと思います。ただその前に、安定を求めている女性が多いと思うんです。女性はみなさんもともと憧れがあって、「本当はこうでありたい」という思いを持っています。心の中で思っていることはたくさんあると思いますし、相談に乗ってくれる方は、きっと周りにたくさんいると思います。ですので、夢ができたら口に出して周りの人たちに伝えるよう事はとっても大切だと思います。自分のやりたい事をしっかり発信していると必ず何かチャンスが舞い込んできます。口に出していると、どんどん色んな方と繋がっていきます。スゴい人と会おうとするのではなくて、まずは自分の周りにいる方を大切にして頼ったり頼られたりすると気がつけば目標に向かって進んでいると思います。小さなことからでも構わないです。アクセサリーが好きでしたら、アクセサリーを自分で作ってみることから「ブライダルプランナーになりたい」という夢があったら、会場に飛び込んでみたらいいと思います。そこで「教えてください!」と飛び込んでしまえばいいと思うんです。ですから、夢を掴むきっかけはいくらでもあります。自分から行動を起こせば夢は掴めると感じています。いきなり大きいところを見なくても、小さいところからスタートして行動を起こしてみるときっと素敵な事は起こるはずです。
ーー他人より目立つ言動をする人は仲間外れにされたり、揶揄されたりするケースがあると思うのですが、その点に関しては川原さんはどう思われますか?
周りから嫌なことを言われ始めるということは、自分が今までいた輪の中にずっと閉じこもっていたからだと思います。揶揄されることはとっても成長した証拠です。またその環境を変えたい時は思い切って、その輪から抜け出すことが大事だと思います。とはいえ、今いる居心地のいい輪から抜け出すのは勇気がいります。ですので、抜け出すために必要なのは、自分が本気でやりたいものを見つけることだと思います。そのためには自分が好きなことは何かを理解しないといけません。少しでも自分の好きだなと思う分野があれば、その道の憧れの人に会おうとしてみることが大事だと思います。そうすれば少し環境が変わってきて、どんどんハマってくると思います。世界はとっても広いです!! 私の場合は、つらいときは、「私はタフだから大丈夫!」と言い聞かせて頑張っています。私は海外のお城を会社のオフィスにしたいと本気で思っているんです。笑われちゃったりすることが多いんですが、夢を持つことで頑張れるんです。
ーー同世代では学生生活を送っている人が多いと思うのですが、川原さん自身はその同世代と違うことをされているという部分で不安を感じることはありませんか?
人と違うことをしているという感覚はないです。みなさん色んな方面で頑張っていますし、ドレスが好きという理由でただ突き進んでいるだけです。私自身も本当にまだまだですし、周りの頑張っている同世代から刺激をもらっています。もちろんつらいこともありますが、応援して頂いたり、一生懸命大事な時間を費やしてくれるスタッフがいてくれるから頑張れます。
ドレス業界に風穴をあけたいと思っています。現状では、ドレスのレンタルは値段が高いんです。結婚式で一回使うのにだいたい20〜30万円かかります。結婚式を一回行うとドレスをレンタルしたら終わりで、残るのは写真しかありません。そこで私は、結婚式が終わったあとも幸せが届くようなドレスを提供したいと思っています。世界中のフラワーリストさんとコラボレーションしたウェディングドレスを提案していきます。そのお花は結婚式の後、可愛いBOXの中にきれいにアレンジされて手元に届く、結婚式の後にも幸せが届くんです。ウェディングドレスを一回着てそれで終わるのではなくて、その着た思い出を式の後に家に届けて、幸せなイメージが残ったまま生活して欲しいんです。私はアフターウェディングという言葉を掲げて、結婚式後のフォローを考えています。
ーー最後になりますが、学生の読者へメッセージをお願いします。
おそらく夢を持っている学生さんは、色んな方にお会いされる思うんですね。その時に社会人の方との1回の食事って戦場だと思っています。2時間ぐらいですね。その2時間を自分の将来のために生かすには、絶対に自分しか持っていない素敵な特技、趣味を十分に出し切ってみて下さい。就職活動で面接を受けたり、起業する人が投資家さんと話すときも同じだと思います。いかにして相手に自分の事に興味を持ってもらえるかを意識して欲しいです。そして海外に出かけてみるのもおすすめです!かといって私は、高校生活は農業ばかりしていましたので、スキルがあるということはございません。熱意です。(笑) 私は本当に世界中の女性の心に刺さることを起こしていきたいです。それだけで生きています。
大学一年次よりスタートアップに興味を持ちアプリ開発/ベンチャーでのインターンシップを経験。 現在、学生の視野を広げるco-mediaとインターンシップから築く新しい就職の形InfrAを運営する株式会社Traimmuの代表。 サッカー観戦とジム通いが趣味。