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シンガポールのリー・シェンロン(李顯龍)首相がタイ元首相プレーム・ティンスーラーノン氏の死去を受けて5月31日にフェイスブック(Facebook)に投稿した追悼メッセージでの発言をめぐって、ベトナムとシンガポールの外相は7日午後に電話会談を行った。
リー首相は追悼メッセージの中で、「プレーム氏の率いたタイがASEAN原加盟国(タイ、インドネシア、シンガポール、フィリピン、マレーシアの5か国)の前線に立ち、カンボジアを侵略・占領したベトナムと、クメール・ルージュから政権を奪ったカンボジア政府に対抗した」と発言。ベトナム外務省は、事実と異なるとしてシンガポール外務省に抗議していた。
シンガポールのビビアン・バラクリシュナン外相はファム・ビン・ミン副首相 兼 外相との電話会談の中で、リー首相の発言の背景と目的を説明し、ベトナムとの戦略的パートナーシップを重要視していると主張した上で、「リー首相の発言にベトナムとカンボジアを冒涜する意図はなかった」と釈明した。
ミン外相は、リー首相の発言は否定的な反応を引き起こしたと強調し、シンガポールに対して適切に対応するよう求めた。また、ベトナムは大虐殺の際にカンボジアを助け、地域の平和と安定、発展に貢献したこと、またこれにより犠牲を被ったことについても主張した。
両国外相は、二国間関係を強化・発展させていくこと、またASEANとの連帯と団結を強化していくことで一致した。
リー首相の発言については、カンボジアでもフン・セン首相をはじめとする多くの人々が抗議した。ベトナム外務省のレ・ティ・トゥー・ハン報道官は、「歴史を客観的に見ていないリー首相の発言を残念に思う」と述べ、「ベトナムはカンボジアの人々と共に戦ってクメール・ルージュの大量虐殺を阻止した」とコメントした。