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真っ白なツバメのひな 小松で間もなく巣立ち

餌を求める白いツバメ=小松市湯上町で

写真

 真っ白な羽毛のツバメのひなが、小松市湯上町の写真スタジオ「那谷写真館たにでスタジオ」の軒下ですくすく成長している。スタジオ代表の谷出寿美栄さんは「初めて見たので、良いことがあるかもしれない」と声を弾ませている。

 巣は十年ほど前からある。谷出さんは二日、卵の殻が巣から落ち、ふ化に気付いた。五羽生まれたが、一羽が死んだ。十二日、うち一羽が真っ白と気付いた。心配になり、毎日のように見守り始めた。谷出さんは「餌を食べる姿が本当にかわいい」と目を細める。

 写真を見た山階鳥類研究所(千葉県我孫子市)の担当者は、色素を作る能力が少ないアルビノの可能性が高いという。担当者は「白いと目立つから食べられやすいかもしれない」と話す。北陸鳥類調査研究所(小松市京町)代表取締役の今森達也さんは、ツバメ以外にもカラスやハト、トビなどのアルビノを見たと話す。今森さんは「紫外線に弱いため、生き残りにくいが、成鳥になる個体もいる」と話している。

 谷出さんによると、ツバメはふ化から三週間ほどで巣立つといい、旅立ちが近づいている。「心配だけど、無事に旅立ってほしい。来年生きて帰ってきてくれたらうれしい」と願っている。 (長屋文太)

 

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