藤嶋、完璧１イニング無失点　危険球退場以来の登板で筒香斬り

　右手血行障害から復帰した藤嶋が、正真正銘の再スタートを切った。今季初登板だった９日の広島戦（ナゴヤドーム）は危険球で退場し、消化不良に終わった。中１０日での今季２戦目は１イニングをピシャリと抑え、嫌な記憶を振り払った。

　「この前より自分の投球ができたので良かったです。これですっきりしたと思います」

　７回に３番手で登板。先頭の代打石川をスプリットで空振り三振に仕留め、リズムに乗った。大和を中飛に打ち取り、筒香を迎える。スライダーで追い込み、最後は１４５キロの直球。高めのボール球でバットに空を切らせ、グラブをたたいた。

　「自分はそこまでコースを狙えるタイプじゃない。大胆にいった結果、ああいう球でも振ってくれることもある」と自己分析。「真っすぐは去年よりも全然良いと思います」と胸を張った。